株式会社マネーパートナーズ


【ゴールドレポート朝版】2022年08月09日

【ゴールド概況】
 ゴールドの8月8日終値は1788.4ドル、前日比13.9ドル高。取引レンジは1771.2ドルから1789.9ドルの18.7ドル幅。

 反発。週明けのマーケットは、ひとまず安値拾いの米10年債買いが入った。このため利回りは上昇一服となり、金利面からゴールドには買い戻し圧力がかかった。また台湾周辺での中国・軍事演習は継続しており、地政学的リスクを背景にしたゴールド買いも加わった印象が強い。ただし週央に予定される米CPIを見極めたいと見方から積極的な売買は手控えられており、上値は限定されている。

 このため注目の1800ドルに再び接近しつつあるものの、このまま突破できるかは未知数といわざるを得ない。それでも頭打ち→下値追いをすぐさま否定した動きであり、基本的には底堅い展開を想定するのが無難だろう。引き続き本日も、大台に向けた動きの有無がポイントとなってきそうだ。
(8:40)


【シルバー概況】
 シルバーの8月8日終値は20.627ドル、前日比0.748ドル高。取引レンジは19.785ドルから20.728ドルの0.943ドル幅。

 こちらも反発。主だった要因は米10年債利回りの上昇一服に伴ったゴールド買い戻しだが、ただこちらはそれ以上の反発を見せている。台湾周辺での中国・軍事演習継続はシルバーにとっても重石だが、これに伴って原油が反発したことが大きい。この影響にて、上値メドと見られた1日高値も上回るなど、勢いづいてきた印象がある。

 もっとも明日予定の米CPI次第では、米景況感がどう変化するかは不明といわざるを得ない。このためそれを見極めたいとの思惑も働きやすく、このまま上値を伸ばせるかは微妙な状況でもある。崩れなかった点が現在のシルバーを物語っているが、もう一段上値を模索できるかが、目先のシルバーにとって分水嶺になってくるかもしれない。
《8:50》

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