株式会社マネーパートナーズ


【ゴールドレポート朝版】2022年08月19日

【ゴールド概況】
 ゴールドの8月18日終値は1758.9ドル、前日比4.4ドル安。取引レンジは1755.2ドルから1772.0ドルの16.8ドル幅。

 4日続落。主に対ユーロで進行しているドル買いが止まらず、ドル建て商品全般に強い逆風が吹いている。一方で前日下落の主な要因である金利面での逆風は後退しており、下値を支えている印象は強い。このため下げ幅は小さく、下げ渋り始めたと見ることも可能な状況といえる。

 本日は週末に当たるだけに、巻き戻しが入りやすい。特に前日のFOMC議事要旨は幾分ハト派寄りとの印象を持つ関係者が多いだけに、ゴールドにも追い風となる可能性は否めない。まずは底打ちの確認が必要だが、ここからさらに下値を囃すのはやはり過剰と考えておきたい。
(8:55)


【シルバー概況】
 シルバーの8月18日終値は19.522ドル、前日比0.267ドル安。取引レンジは19.463ドルから19.928ドルの0.465ドル幅。

 こちらも4日続落。ドル建て商品全般に強い逆風が吹いているが、一方でゴールドを支えた金利面の支えがシルバーにはかかりづらい。結果としてゴールドよりも下げ幅の大きさが否めないが、シルバー独自の材料が跳び出したわけではない。引き続き、ゴールド下落に引っ張られたと考えるのが妥当だろう。

 米利上げ加速への思惑が後退しつつあることは、米株式に追い風が吹きやすく、これが景況感改善→需要増への思惑につながる可能性はゼロではない。特に米利上げペースへの思惑が定まっていないだけに、一方向への動意は限定されると見るのが妥当だ。本日は週末でもあり、ポジション調整も入りやすい。まだ下げ止まりを確認できたわけではなく、上値が重いのは事実だが、ここからのさらなる下値追いには否定的に考えたいところだ。
《9:00》

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