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第678回 2016年10月13日~19日の為替見通し

2016年10月13日

 アメリカ大統領選挙関連のニュースを見ていると「これだけ国民のための政策論争をしない互いの悪口雑言のディベート合戦に終始する大統領選挙は珍しい。よく国民が怒りを爆発させないものだ」と思います。
 「国策がどうあれ、自分とは無関係」という個人主義的な考え方が今まで以上に深化しているのでしょうか。
 もっとも日本もその点ではアメリカの事を言えなくて、政府のメディア政策の影響もあり、政治政策を真正面から論じあうような社会ではなくなってきています。個人がそれぞれに自分の世界で楽しみ、国策の流れは流れとして、良くも悪くも身を任せている状態といえるでしょう。
 ただ、アメリカ大統領選挙でトランプ氏、ヒラリー氏のいずれが勝ったところで、国民支持率は現職大統領オバマ氏が最も高く、現職よりも期待されていない人物が率いるアメリカとこれから日本は連携していくわけです。先々、大丈夫なのか一抹の不安を覚えます。

 さて、12月15日にはロシア・プーチン大統領と会談予定の安倍首相。
 アジア・インフラ投資銀行や元のSDR通貨配分などで存在感増す中国とは、現状、日本とアメリカだけが距離を置く形になっていますが、日米関係の強化を図りたいアメリカは安倍氏に「対ロシアに関して賢明な判断で臨んでほしい」とくぎを刺しています。
 史上まれにみる「嫌われ者同士の候補者」のいずれかと連携を強める道しか見ない政治より、この機をチャンスにとらえて、自律的な日本というテーマも進展させるべきではないかと思います。
 為替は「対中政策において日本の重要性が増している」というアメリカの認識を示すかのようにややドル高円安に振れ、それはFOMC議事録が示す年内の利上げ余地サポートがもたらしたもの。
 ならば、大統領選挙前に金利の「あと一回の利上げコース」なのか?
 年内2回あるFOMCの12月会議に「あと一回」実行なのか。
 いやいや、連続して二回の利上げなのか?
 どう読み込むか、そして状況に見合ったストラテジーが必要ですね。

 この中でもっともサプライズなのは二回連続利上げ。
 大統領選挙前に実施できるかどうかは要検討ですが。

 世には「利上げすれば強いドル実現」という見方と「いやいや、それではヘッジファンドの思うつぼ。一転、ドル安円高になる」という見方に分かれます。

 もっともサプライズなコースは
 年内二回連続利上げ、予想外のドル安円高
 もしくは、
 予想外のドル高示現でしょう。

 ストラテジーはいろいろありそうですね。
 ガツンと一回、95円くらい、上には107円くらいをただき出すコースもあり得るかと思います。

 フレームが決まるのは大統領選挙が終わった後のAPECではないでしょうか。
 となると今週のレンジはなおもボラテイリテイ実現我慢の以下の水準あたりかなと思います。

●ドル円
上値抵抗106.369
均衡105.071
下値支持101.437

●ユーロ円
上値抵抗114.476
均衡113.732
下値支持111.046

●豪ドル円
上値抵抗79.676
均衡77.537
下値支持76.201

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】

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