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第684回 2016年12月1日~7日までの為替見通し

2016年12月01日

 ドル高と株高にフォローの風がしきりです。
①OPEC減産合意
②オバマ政権で作られたドット・フランク法の事実上の撤廃予測
③12月FOMCの金利引き上げ織り込み
 この3弾ロケット発射によってドルも株価も買い戻しラッシュというわけです。

 が、SQを前にこの動き。
 ちょっと眉につばをつけ、冷めた目でみる視点も必要かと思います。
 石油価格はドル建て商品。それが減産合意で一バーレル目標60ドルを目指したところで、今の電気自動車開発の流れから、そんなに原油が必要な状況ともいえないわけです。
 減産で効き目がないとなれば、また、空気を読むシリア・アサド政権とロシア・プーチン大統領、そのロシアから嵐の拍手で選挙勝利を祝われたトランプ新大統領で「サウジアラビアとユーロに聞かせる三重奏」的な中東政策が連携する可能性が高いでしょう。
 すると、突発的な椿事が誘発される可能性も無きにしも非 ず。
 ここで先走りすぎた分が戻される可能性は意識したいですね。

 ちなみにアメリカとサウジアラビアの仲は冷えたまま。
 ユーロはドル一強を揺るがす邪魔な存在。

 そのユーロに千載一遇の大不確実要素がやって来る。
 2017年のユーロ圏の選挙ラッシュに濡れ手に粟の大ボラテイリテイを期待してやまない世界のトレーダーたち。

 トランプ陣営の財務長官に就任予定であるスティーブン・ムニューチン氏(53)は米証券大手ゴールドマン・サックス出身。彼は着任前にも関わらず「手かせ足かせのドット・フランク法を何とかする」と表明しています。
 商務長官に就任予定のウィルバー・ロス氏(79)は高齢ながら、いや、高齢故、バブル期の日本をつぶさに知っている投資家です。
 日本の家計にある現金資産900兆円のうち、株式市場に投入されれば今でさえ3巨人(日銀、GPIF、外国人投資家)で支えられている株式市場にレーガン時代に観た為替、株価の大きな波が再びやって来るかもしれませんね。
 それもこれも、米国がユーロと中国の巨大化に埋没の危機を見ているからでしょう。その埋没からの脱出に石油価格上昇とジャパン・マネーが必要なのだろうと推測します。
 さて、来年の相場展開について、ドルも為替も決して油断はならないと思ってみているのですが、
 時系列で目前に迫るユーロの選挙ラッシュまでにドット・フランク法を骨抜きにできるならば、株高、ドル高のスピードはトランプ任期の前半に実現するのかな、と考えます。
 いやいや、いくらスピード感を出して、ドット・フランク法を改正し、法人減税を実施したところで、突貫工事には事故がつきもの。 とすれば、歴史的高値のNYダウはどこかで調整する? このコースもあり得ます。
 レーガン時代のプラザ合意トランプ版だってあるかもしれません。強いドル、強いアメリカを目指すトランプ氏が事実上のドル切り下げだったプラザ合意のような政策をとるかどうかはわかりませんが。

 しかし、そこはトランプ氏。
 選ばれた大統領はエスタブリッシュメントのロムニー氏でもなく金持ちマダムのイメージが強い弁護士資格を持つインテリのヒラリー氏でもないのです。
 手の内が読みずらいという点で元俳優だったレーガン氏と似て、「なんでもあり」「彼ならそうできる」という点で真に「新しい顔」として「使える人」なのでしょう。
 日本でも武将の例で周辺国に「うつけもの」の評判が高かった織田信長がたぐいまれな知略家だったのと同じで「次の一手が読見切れない人物」としてトランプ氏のアメリカはユーロと中国に埋没する危機を突破しようとしているのでしょう。

 さて、為替レンジです。SQ前、FOMCの下駄をはいて急スピードで走っている点に注意です。ムニューチン氏の発言の中には「低金利時代がしばらく続く」というものもあり、伏兵として12月13-14日FOMCはこれから発表される米経済指標如何によっても肩透かしというコースもあり得ます。

●ドル円
上値抵抗115.087
均衡113.487
下値支持112.067

●ユーロ円
上値抵抗121.936
均衡120.632
下値支持118.037

●豪ドル円
上値抵抗86.779
均衡84.944
下値支持83.459

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】

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