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第647回 2016年2月18日~24日までの為替見通し

2016年02月18日

 為替が大きく動いた週に休日ローテーションで当コラムがお休みになってしまい、切歯扼腕で為替の大変動を見ていましたが、とりあえず、目先の嵐は去りました。ここからしばらくは確率分布±1σ、大きく動いても±2σ以内の範囲の値域かと思います。


 しかし、お気ずきのようにこの数年の傾向として、思いがけないタイミングでブラックスワン型のはずれ値が生み出され、その一瞬のピンポイント価格によってFXや株式でレバレッジ管理想定外の事態に見舞われ、証拠金、保証金が吹っ飛ぶケースがしばしば見受けられます。


 これを意図せざるシステミック・リスクのなせる業ととらえるか、意図されたストラテジーと見るかは相場観によりますが、今後も思いがけないはずれ値による大損失(逆に大利益)の商状が継続すると考えておくべきでしょう。


 トリガーは数え切れないくらいあります。中国の南シナ海での滑走路建設問題→国際緊張深化、ブラジル経済の深刻な落ち込みにジカ熱によるオリンピック鑑賞観光への大打撃→デイフォルト・リスクの顕在化だけでも非常に大きな要素です。

 そこに思いがけない事柄が起こるとボラテイリティは一気に大きくなります。例えば、災害やテロ、大事故、大爆発等です。地政リスクや経済問題紛糾の際にそうした「びっくり現象」が追い討ちをかけるケースが考えられます。


 足元ではマイナス金利導入決定で待ってましたとばかりに一端、弓の弦がマイナス方向いっぱいに引き寄せられ、いざ実施のタイミングでは一転して、不動産購入促進効果、住宅周りの消費によるGDPへの寄与など日本経済にしばらく効きそうというプラス方向に放たれた格好です。


 その流れに3月末本決算を意識した2月株式相場大歓迎の動きが乗って、リスクオフに傾いた大衆の投資マインドをドテンの強気に振れさせようとしています。

18、19日 欧州連合(EU)首脳会議

26、27日 G20財務相・中央銀行総裁会議(上海)


 の開催も期待感の源泉の一つになっているといえるでしょう。


 この舞台装置は昨年12月に設営されたもの、と仮説してみるとストラテジー構築には大いにヒントとなりそうです。雌伏しているリスクの存在を忘れずに次なる谷も今まさに設営されつつあると考えれば、その時どう行動するか、山に登りつつシュミレーションしておくことができますね。


 今週のレンジですが、しばらくは時間軸を変えながらボリンジャーバンドで観察したいと思います。


●ドル円

上値抵抗117.196

均衡 112.458

下値支持 110.001


●ユーロ円

上値抵抗131.938

均衡128.132

下値指示123.197


●豪ドル円

上値抵抗83.818

均衡81.549

下値支持78.268

※豪ドル円には強い下値ブレイク示唆があります。証拠金を厚めにしたいところですね

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】

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