FX・CFD・証券取引のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-

為替の話・トレンドを掴め!

最新の記事

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

第648回 2016年2月25日~3月2日までの為替見通し

2016年02月25日

 アメリカ大統領選挙の行方がニュースで取り上げられる機会が増加しています。そんな中、オバマ政権任期満了に伴う帰結として「レイムダック状態」を示唆するシエールガス・ビジネスの行き詰まりもよくニュースになっています。

 原油価格がさらに安値で推移すると、コストのかかるシエールガスを採取する動機は後退し、選択肢としてユーザーは安い原油のほうに流れます。

 すると、シエールガス・ビジネスを営む企業、そこに貸し込んだ金融機関、投資ファンドの損失が顕在化し、連鎖して大規模な破綻を引き起こすリスクが増すわけですね。


 しかし、そんなことは予測可能なリスクです。事態を誘発して儲けたい立場のポジショントークもたぶんに含まれていると考えたほうがいいでしょう。

 経験則では、こうしたリスクが3つくらい複合するとマーケットはショック安のような状態になることが多いため、売り崩したい側から出てきそうなリスク・シナリオに対して今から耐性を持ちたいですね。そして備えておけば市場にボラテイリティが生じたときに機敏に動けると思います。


 シエールガス・ショック以外に起こりえそうなリスクとしてはブラジルの困窮です。ジカ熱発生は今年8月に開催されるブラジル夏季オリンピックにとってマイナスです。観光客が渡航を控えれば観光収入は期待はずれとなり、折からの不況は深化し、デイフォルト懸念も意識されると思います。

 さらにジブチ周辺への目配りも必要でしょう。中国が南シナ海での基地建設と並行して推進しているジブチでの拠点作りが争点となれば、中東の石油輸送ルートに近いだけに、原油価格のボラテイリティ、回りまわって人民元の動向にも影響しそうです。


 こうした状況下で地震、災害、不慮の事故が加わるとVIX指数が跳ね上がり、マーケットも大きく変動するだろうと思います。

 アメリカ大統領選挙の動向も気になります。仮にヒラリー・クリントン氏が大統領になれば、縁が深いといわれる多国籍企業のモンサント社やダウ・ケミカル社、ウオール街には朗報でしょう。夫である元大統領のビル・クリントン氏は大統領になる前は反対していたNAFTA(北米自由貿易協定)を大統領になるや、実現させたように、ヒラリー女史も今は反対しているTPPを大統領就任後に推進するかもしれません。

 するとアメリカでは「遺伝子組み換え作物」かどうかの表示義務がない法制下でTPPのフレームを生かしたモンサントの経営戦略には寄与しそうです。「1ドルたりとも儲け損なうな」というのがモンサント社の経営方針だといわれます。理由もなくヒラリー女史に多額の政治献金はしないはずで、農薬のダウ・ケミカル社も同様でしょう。

 ヒラリー女史が大統領になれば「平和の配当」を日本に求め続けた夫のビル・クリントン氏の政治手法が意識されます。


 一方で、サンダース氏が勝利すればクラウド・ファウンデーションで誕生した新しいタイプの大統領ということになり、フインテック・金融革命を推進したい筋には朗報かもしれません。

 トランプ氏はレーガン氏を髣髴とさせるという評判があるそうですが、トランプ氏はサンダース氏よりも政治家経験の点で未知数です。

 現在の円高はすでに「平和の配当」を払いだす状況を意識しているのかもしれません。

 円の行方にはくれぐれも気をつけたいものですね。


 さて、チャート分析による今週のレンジは以下のとおりです。


●ドル円

上値抵抗114.422

均衡113.132

下値支持109.994


●ユーロ円

上値抵抗127.587

均衡122.660

下値支持120.585


●豪ドル円

上値抵抗83.249

均衡80.829

下値支持79.728

このページの先頭へ

このページの先頭へ

プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】

コラム一覧

鈴木郁雄の実践トレーディング 外国為替古今東西 行天豊雄 外貨投資 転ばぬ先の智慧 田嶋智太郎
市場養生訓 小口幸伸
為替大観 小池正一郎
為替の話・トレンドを掴め! 木村佳子
武市のなぜなにFX 武市佳史

FX取引(外国為替証拠金取引)、商品CFD取引および証券取引に関するご注意

パートナーズFX、パートナーズFXnanoおよびCFD-Metalsは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格とには差額(スプレッド)があります。

取引手数料は無料です。ただしパートナーズFXについては、受渡取引に限り、1通貨単位あたり最大0.40円の手数料をいただきます。

パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの取引に必要な証拠金は、取引の額の4%以上の額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。法人コースの場合は、取引の額の1%以上の額で、証拠金の約100倍までの取引が可能です。

CFD-Metalsの取引に必要な証拠金は、取引の額の5%以上の額で、証拠金の約20倍までの取引が可能です。 国内上場有価証券の売買等に当たっては、最大で約定代金の2.7%の手数料(消費税込み)、最低手数料は取引形態等により異なり最大で2,700円(消費税込み)をいただきます。国内上場有価証券等は、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等および有価証券の発行者等の信用状況(財務・経営状況を含む)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)があります。

取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

〈商号〉株式会社マネーパートナーズ(金融商品取引業者・商品先物取引業者)
〈金融商品取引業の登録番号〉関東財務局長(金商)第2028号
〈加入協会〉日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 日本商品先物取引協会

このページの先頭へ

FX(外為取引)・証券のマネパHOME > マーケット情報 > FXコラム > 為替の話・トレンドを掴め! > 第648回 2016年2月25日~3月2日までの為替見通し