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第653回 2016年3月31日~4月6日までの為替見通し

2016年03月31日

 3月29日に2016年(平成28年)度予算が可決成立し、それに伴う安倍首相の記者会見が行われました。昨今、問題になっている事柄に対しての前向きな取り組みや観光立国化の推進目標として2020年には4000万人、2030年には年間6000万人の観光客を誘致しようとの見解も示されました。

 昨年、 日本政府観光局(JNTO)の発表で「 2015年1月から11月までの累計は1796万4400人で、年内に1900万人越えが確実」となっていましたから、国は訪日客を現状の2~3倍に将来目標を据えているわけですね。

 4000~6000万人とは、実にすごい数字です。ただでさえ、観光客に人気の渋谷周辺の週末は、「こんな渋谷に誰がした?」とため息をつきたくなるほどの驚異的な大混雑。 

 渋谷だけではありません。中国、韓国などのアジアからの観光客に加え、イースター休暇に入った欧米人も加わり、3月下旬の近隣スーパー、電車、どこもかしこも外国人観光客だらけ。

 短時間に「買うぞ、食べるぞ」と殺気立っている観光客の忙しい往来に、一生活者として、「もうちょっと、ゆっくりとしたペースで来てもらったほうがいいのでは?」と感じます。


 とはいえ、かつて私たち日本人もパリやニューヨーク、シドニーなどに繰り出し、大興奮、大騒ぎで買いまくったのですから、立場が逆転しただけ。

 でも、スマホ普及に伴って歩行や電車内など公共の場での日本人のマナーにばらつきが生じているところに多国籍観光客の怒涛の来日では観光の質もおのずと限られます。

 観光客によるインバウンドは経済にプラスですが、わさわさと落ち着きのない状態で迎えるのではなく観光客にも落ち着いて日本を探訪してもらえる取り組みを考えたいですね。


 さて、訪日客がインバウンドで日本経済を活性化すれば、GDPにはプラスであり、インバウンドそのものが円買い、円高を誘発する装置です。しかし、市場が見ているのはそのフレームよりも大枠のほう。

 基本はユーロ弱体化、USドルへの世界マネー還流。その観点から円高ドル安トレンドは支持される要素あり。

 4月後半に集積している欧州、アメリカ、日本の金利政策決定会合に関しては現在のところ、よほどのことがない限り、現状の枠組みを変更する要素はないと思います。

 しばらくは往きつ戻りつ、大枠変更なしで緩やかなドル安円高で終始しそうですね。

    引き続き、要観察なのは石油価格。石油で財産を築いたロックフェラー氏ですが、その財団が主な石油株を手放したことから、その背景を考察し続けたいですね。

 また、過去、2014年11月3~5日ドル円で109.471~112.478円に窓が開いているため、この時の逆再来として窓閉め等の動きには注意しつつ、以下のように今週の参考レンジを予想してみました。ご参考になれば幸いです。



●ドル円

上値抵抗113.001

均衡112.740

下値支持110.125


●ユーロ円

上値抵抗129.406

均衡128.165

下値支持127.295


●豪ドル円

上値抵抗87.453

均衡86.544

下値支持84.855

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】

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