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第654回 2016年4月7日~13日までの為替見通し

2016年04月07日

 ドル円が110円を割りました。チャート分析では当面、107円台までのドル安は射程圏と想定しておいた方がよいと思います。

 一定の期間、107円台~110.125円台の往来が予想され、時に111円台復帰があっても、時間をへて更なるドル安円高へと向かうものと思います。


 さて、4月10日~11日は広島外相サミット、5月26~27日までは伊勢志摩サミットという私たちの目に留まりやすいニュース資源がありますが、こうした取り組みはいわば「表」舞台。お祭りみたいなものでしょう。


 それよりも見ておかなくてはならないのは、予算が成立した後、すぐ渡米した安倍総理の行動と日米韓のフィリピン沖での共同軍事演習、それとTPPの行方です。


 後者のほうが今後の本筋であり、日本の7月選挙後から米国大統領選挙が終わり、迎える来春にかけて、新たな大きなフレームとして台頭してくるのではないかと思います。


 フレームを読み解くために、


①ユーロ・・・2017年メルケル首相の動向

②中国・・・経済弱体化の進行

③アメリカ・・・財政問題、FOMC金利政策、ドル安円高の進行


 を観察し続けたいですね。


 「米国債フアイナンスを支える」という観点でFOMCの金利政策と世界経済を観察すれば、日銀はあと数回、マイナス金利政策を取る可能性があるのではないでしょうか。


 そもそもは日本市場開放の象徴として2015年の日本郵政3社上場が企画され、日本郵政が日本国債の主要な買い手だったことの穴埋めとして日銀マイナス金利が作用し、今の銀行の国債買いにつながっていると考えます。


 金融機関は「いずれ日銀が買い取ってくれる」と日本国債を買い、日本郵政は今までの国債買い付けでなく外債投資へと転換できます。


 この流れによってアメリカは米国債フアイナンスを望ましい買い手によって成功させることができます。

 そして、オバマ大統領の施策で興隆したシェールガスの次に来るべき米国の収益源のヒントとして日米韓のフィリピン沖での共同行動、TPPということににるのではないかと思います。


 この先、飲めば飲むほどのどが渇く「塩の水」を求める運用者ニーズに応える市場展開も待ち受けるものと考えます。


 4月は桜が戦略的に種子を飛ばして次世代へと命をつなぐ次期です。私たち投資家も次につながるトレードで見事な実りを企画したいものですね。



 今週の為替想定レンジは以下の通りです。


●ドル円

上値抵抗111.287

均衡110.145

下値支持107.760


●ユーロ円

上値抵抗125.625

均衡124.624

下値支持121.192


●豪ドル円

上値抵抗84.538

均衡82.801

下値支持81.733

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】

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