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第658回 2016年5月12日~5月18日までの為替見通し

2016年05月12日

  5月に入り、「あら?」と思うような出来事が多くなっていますね。投資を呼び込みたいと大歓迎して国賓として迎えた中国に対し、イギリス女王が「とても失礼な対応だった」と発言されたり、「成功者」として世間から持ちはやされ、その世間で仕事をして利益を得、税金が払える立場の人が租税回避スキームを利用し、秘密にしておきたいそのデータがばっちりパナマ文書で公開されてしまったり。

  はたまた、いかようにも自己裁量で税金を玉虫色に使えてしまえるのか?と都知事周辺がざわついたり。


 「えっ?」と耳を疑う内容ながら、「さもありなん」と感じる部分もあり、第六感が写し取る物事の本質のほうが真実に近いと感じさせられますね。


 さて、為替ですが、わが国固有の五月連休谷間を投機筋が狙ったか、一瞬105円挑戦がありました。しかし、現在のところ、為替見通しの専門家筋からは「当面、105円以上のドル安が進むことは考えにくい」「夏場にかけて115円方向」という声が出てきています。


 テクニカル分析でドル円トレンドを見てみると、方向性は今なおドル安示唆。

 4月5日111円どころから4月6日に107円を付けた際、25日に111円台まで戻った時の日柄を今回に当てはめると5月3日の105円に対し5月下旬、ちょうど伊勢志摩サミット開催前後あたりの時間帯に109~111円あたりまでの戻りか、と思えます。引っ張りまくったとしても113円が限界かなとも。


 もともと、105円から109円あたりの価格ゾーンは過去の価格帯、滞留日数からみて、そう、長くは滞在しにくい域です。よって上にしろ下にしろ早々にブレイクすることは考えておかなければならないでしょう。


 6月23日のイギリスEU離脱国民投票、FOMCや日銀の政策、はたまた、混然としてはいるもののアメリカ大統領本命が周知されることによるのか、何が意識されるかはわかりませんが、この先、ドル円相場は何かをきっかけにしてまたぞろ、ドル安方向の安値模索を控え、今は105円からの反発相場をサミットの花道目指して歩んでいるという見方が一点です。


 しかし、もしも、為替が極端な円高からの拘束からひとまず解かれたとするなら、それは今回、フィリピン大統領に「フィリピンのトランプ氏」と言われるドゥテルテ氏が選ばれたことが原因かもしれません。

 ドゥテルテ氏は「南シナ海は俺のもの」という考え方の人。当然、基地作りに熱心な中国との関係に緊張が高まることが意識されます。


 機を見るのに敏なロシア・プーチン大統領は5月初旬の「シンゾウ・プーチン」会談で安倍首相と日露友好をうまく醸成していますが、これをアメリカが意識した可能性を考えたいですね。


 フィリピン大統領にドゥテルテ氏に選ばれたことで、南シナ海への緊張が高まり、フィリピンと中国に緊張が高まれば、日米韓が協力して対応することになるでしょう。

 そうした可能性に対し、ロシアが日本に一歩、歩を進めることはロシアにとって重要なことです。

 朝鮮半島・北朝鮮への関心もより一層、高まるはずですし、ロシア、アメリカがどう行動するかにおいて日本が地勢的に非常に重要な位置を占めていることから、互いに連携を深めることは中国との関係において大きな意味があります。


 プーチン大統領が安倍総理との連携を深めることにより、日本に対するアメリカの対応がソフト・アプローチになることを今、為替が織り込みつつあると考えるなら、今後、極端なドル安に突っ込んでいく状況は遠のいたと考えるストラテジーもありでしょう。


 いずれにせよ、どちらが有効なストラテジーになるかを検討するうえで欠かせないのがアメリカ大統領が誰になるかという要素です。


 個人的にはいっそ、アメリカもフィリピンに歩調を合わせてトランプ氏が選出され、すべての予定調和をシャッフルするほうが、面白いフレームができると思いますが、オバマ大統領が広島訪問を決めた背景を考えると、まだ予断は許されなさそうですね。

 では、今週のチャート分析による予測レンジです。ご参考になれば幸いです。


●ドル円

上値抵抗109.733

均衡 108.027

下値支持107.692


●ユーロ円

上値抵抗125.002

均衡123.989

下値支持122.971-122.055


●豪ドル円

上値抵抗81.602

均衡79.469

下値支持75.139

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】

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鈴木郁雄の実践トレーディング 外国為替古今東西 行天豊雄 外貨投資 転ばぬ先の智慧 田嶋智太郎
市場養生訓 小口幸伸
為替大観 小池正一郎
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武市のなぜなにFX 武市佳史

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