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第668回 2016年7月21日~27日までの為替見通し

2016年07月21日

 ドル円、ユーロ円ともトレンドが崩れ、先行きが読みにくいところにテロだ、事件だが思わぬタイミングで発生して、都度都度、金融市場を揺るがすため、為替市場の動向は極めて予測しづらくなっています。

 景気指標をベースに判断するという建前のもと、米国ファイナンスの観点から事件事象を勘案してFOMCの金融政策が玉虫色の内容でしのいでいるため、トレーダーサイドでポジショントークも発信されやすく、ますます為替市場は五里霧中に突っ込んでいる印象です。


 そんな中、20日に米司法省は英HSBCの外国為替取引部門幹部を逮捕したと発表しました。容疑は為替取引で顧客情報を悪用し、先回りした売買で不正に利益を得たことだそうです。

 顧客情報の悪用は禁じ手。とはいうものの、そうでもしなければ身動き取れない状態に追い込まれていたのでしょう。

 米国大統領選挙が接近し、フレーム転換の影響を見極めたい人も多そうで、11月まではこうした読みづらい相場展開が続きそうです。

 米大統領が共和党、民主党いずれの代表で決まるかによって、世界経済の流れも違ってくるため、選挙は為替市場にとって重要なイベントには違いありません。


 日本でも東京都知事選挙を目前に小池百合子氏が勝利すれば自民党長老の影響力が薄まりそうだとか、増田としや氏が勝てばゼネコンにもう一花ありそうだとか、鳥越俊太郎氏が勝てば流れが変わりそうだとかで、それに伴って金融市場のトレンドも違ってくるため様々、相手陣営に流れそうな浮動票つぶしが目的とみられるかく乱目的の情報が錯綜しています。

 都知事選後、9月に入ると3回予定されているドイツ地方選挙、10月にはイタリア国民投票が予定され、またぞろ、ユーロにボラテイリテイが発生しやすい環境に突入です。

 今なら都知事選以外の大きな選挙が見当たらないとあって、円安ドル高方向でのサマーラリー的な流れに乗りやすいのかもしれません。


 先週はユーロとオーストラリアドルのボラテイリテイが大きくなりそうだと書きましたが、その後、ニースでテロがありました。

 今週は各通貨でブレ幅が大きくなりそうな示唆です。

 何が背景にあるのか、と思うのですがこれから続く一連のECB、FOMC、日銀の金融政策が材料になるのかもしれません。

 どんなニュースが伝えられるのか、注意しておきたいと思います。

 今週のチャート分析による各通貨のレンジは以下の通りです。



●ドル円

上値抵抗108.580

均衡 106.361

下値支持104.424


●ユーロ円

上値抵抗120.369

均衡116.296

下値支持114.520


●オーストラリアドル円

上値抵抗82.051

均衡78.041

下値支持77.143

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】

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