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第669回 2016年7月28日~8月3日までの為替見通し

2016年07月28日

 安倍首相が今後の経済対策を打ち出し、それによって株式市場も大幅高になったものの、29日に閉会する日銀の金融政策決定会合との微妙なタイムラグによってその効果はわずか半日で終わってしまった印象の株式市場と為替水準です。


 29日に日銀が何らかの対策を打ち出せば「材料出尽くし」となりかねず、出さなければFOMCで利上げ見送りのため、円高になりかねず、難しい局面に差し掛かっています。


 折から29日は欧州銀行監督機構EBAのストレステスト結果公表予定日。ユーロ圏の銀行業績は改善傾向と言われていますが、ドイツ銀行の健全性に注目が集まり、どう判断されるか、為替に効く材料には事欠きません。


 アメリカでは大統領選に絡んで民主党事務方がヒラリー・クリントン氏に有利に事が運ぶよう、事前に仕組まれていた話がロシア系ハッカーによって暴露され、この話を共和党大統領候補のトランプ氏はいたく歓迎したといいます。

 トランプ氏のNATOに対する姿勢は極めて明快でプーチン氏はトランプ氏寄りと言われます。というのもトランプ氏は各国が域内の防衛をアメリカに頼らず担えばいいというもの。

 これはロシア・プーチン氏にとっては好都合です。トランプ氏を支援すればロシア・プーチン氏はユーロ圏へNATOを気にせず容易にコマを進められ、ウクライナ問題もさっさとかたずけられそうなわけです。

 よってこのお二人は利害が一致。遠くからでもお互いに気脈が通じるようです。

 フォール街のコンセンサスは多額の政治献金の履歴からしても、ヒラリー・クリントン氏を米国新大統領として見立てているわけですが、ロシアの存在を考えるとトランプ氏が大統領になる可能性もありえます。すると、今後は大波乱?

 為替動向はますます読みずらく、難しいといえます。もっとも予定調和など望まない、という人には面白い展開となりそうですね。


 さて、チャート分析での今週の予想レンジです。

 ご参考になれば幸いです。


●ドル円

上値抵抗105.680

均衡104.242

下値支持103.850


●ユーロ円

上値抵抗117.590

均衡116.206

下値支持113.203


●豪ドル円

上値抵抗78.680

均衡76.867

下値支持72.377

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】

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