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第670回 2016年8月4日~10日までの為替見通し

2016年08月04日

 為替が乱高下しています。日銀の手詰まり感が台頭、そこにアメリカの景気指標の低迷、原油安を受けて、100円を今にも割る勢いの円高ドル安が進行。

 あわやと思った頃、一定幅のボラティリテイで値幅が取れたとして短期投資家が反対売買で利益確定・・・と実にめまぐるしい動きです。

 為替水準を見るたびに値が「えっ?」と驚くほど動いているので本当に油断できませんね。


 大きな通貨フレームを推測するにあたって、ポリティカルな要素として注目したいアメリカ大統領選挙の状勢も予断を許しません。


 ヒラリー・クリントン民主党大統領候補とメディアの蜜月をウイキリークスがすっぱ抜き、ここにきてヒラリー失墜?と思いきや、このところ、共和党支持者もさじを投げているらしいトランプ共和党大統領候補の暴言が続き、ヒラリーを抜き去るチャンスを逃した上に、自身の評判を急速に落としているのだとか。

 民主党、共和党のいずれから大統領が出るか、世界が見守る中、この流れの中でヒラリー候補がまた息を吹き返し、直近ではリード保持という情勢のようです。


 今後、考えられる為替に影響するイベントとしてはオリンピック開催国・ブラジルの経済が厳しさを増すことと(時間の問題ですね)、8月15日に発表される4-6月期の日本のGDP速報値にも目配りが必要です。4月には熊本大地震がありましたので、どんな値が出てくるか注目したいところです。そして、9月にはユーロ圏でドイツ地方選挙が少なくとも三回はある点も注目です。


 このところの円高で日本企業の業績下方修正が相次ぐことも間接的には為替に影響してくる事柄でしょう。

 こうした中、東京都知事が決まった途端、絶妙のタイミングというべきか、北朝鮮からテポドン発射がありました。

 その新都知事は就任早々、かなり右寄りといわれる人を秘書に任命。また、女性の防衛大臣が決まったことも近隣諸国に緊張と警戒を醸成しているようです。


 9月26日開催予定の日本の国会ですが、こうした背景から、強い円でいろいろな物資を有利に輸入できるとしてオリンピック開催に備え首都圏防衛に関する動きもありそうです。


 しばらくは続きそうな強い円高ムーブメント。歯止めとなるか、9月下旬の日銀金融政策決定会合ですが、どんな判断が出てくるのか、思惑が集中しそうですね。9月に向けて、しっかり投資方針を固めるなどの準備をしておきたいものですね。



●ドル円

上値抵抗101.995

均衡101.236

下値支持100.434-99.666


●ユーロ円

上値抵抗114.259

均衡112.665

下値支持110.782


●豪ドル円

上値抵抗78.653

均衡76.031

下値支持74.808-71.937

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】

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