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第679回 2016年10月20~26日までの為替見通し

2016年10月20日

 連日、ヒラリー・クリントン氏のメール問題を暴いていたウィキリークスのアサンジ氏のインターネット接続が切られてしまい、ほぼすべての全米のメディアがヒラリー支持を打ち出す中、「それでも熱い支持が沸き立たない、嫌われ者の大統領候補選」。ヒラリー支持が多いとはいえ、熱烈歓迎というような熱いムードは感じられません。
 そこで 市場は「もしトラ」(もしも、トランプ氏が大統領候補に選ばれたら?の略語)をリスクとして意識しながら、消去法で次第に「ワンクッションなら」ヒラリー氏もありかも、と次第にヒラリー大統領誕生をコンセンサスとしつつあるようです。

 しかし、全米メディアがこぞってヒラリー支持とは、さすがにちょっと行き過ぎはないでしょうか。共和党もどうしたのでしょう? 本音ベースでは今回だけは「ヒラリーでOK」なのかもしれません。ここまで政策論争がない大統領選挙も裏を返せば、ロシア、中国をけむに巻くための合意があるからなのかもしれません。
 こうまでした何故ヒラリーなのか? さらに穿てば、クリントン夫妻の中国人人脈によってオバマ時代に構築しきれなかった中国との関係をアメリカの国益にかなうように改善改変していくためかもしれません。
 ビル・クリントン時代に日本がどうだったかを思い出すと、日本はバブル崩壊真っ只中でした。そしてハゲタカと揶揄されるような金融スキームが駆使され、日本のバブル崩壊を資源に、大きなパフォーマンスを上げた外資も少なくありませんでした。
 「ああ、そうか。中国版失われた20年に焦点を当て、その果実を得ようとしているのか」と考えると、中国に経済人脈が強いクリントン夫妻がアメリカにとっての国益誘導装置として期待されているのかもしれません。

 足元の為替は103円台でしっかり展開していますが、それでも蓋を開けてみるまではまだ何とも言えないアメリカ大統領選挙。 このまま107円方向への円安が進むのか、いやいや、どこかでガツンと円高に突入か?
 まず、11月1-2日にFOMCの金利政策が現行と変わらなければ、いやがおうにも12月13-14日のFOMCに注目が強まります。為替はそれを織り込んで、もう少し円安が進むと考えるコースもあります。
 いや、そう思わせておいてまたヘッジファンドが仕掛けてくるに違いない、と考える人もいます。
 私は,年内は円安ドル高傾向が続き、来年にガツンと100円割れを想定しています。
 ちなみに、大統領選挙後に開催される11月中旬のAPECで今後の為替フレームのヒントが得られるのでは?
 というわけで、今週の為替レンジを以下のように予想してみました。ご参考になれば幸いです。

●ドル円
上値抵抗104.62
均衡103.58
下値支持102.08

●ユーロ円
上値抵抗116.25
均衡113.13
下値支持112.08

●豪ドル円
上値抵抗81.956
均衡78,16
下値支持76.216

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】

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