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第681回 2016年11月10日から16日までの為替見通し

2016年11月10日

●選挙はアメリカ経済における一大需要喚起でありヘッジファンドの稼ぎどころ

 ようやく米国大統領選挙が終わりました。ブレグジットの際も米大統領選挙の際も、マネーマーケット市場で大きく価格変動が起こり、トレーダーにとってはボラテイリティの大発生装置として選挙が一大イベント化している、ととらえることができます。
 短期での「仕掛け」取引が大好きな人にとって、「選挙はおいしい」のです。
 これから先も12月4日のイタリア選挙、来年3月オランダ選挙などを意識して、大きなボラ狙いの資金はシフトしていくだろうと思います。

 アメリカ経済にとっても選挙は大きなお金が動く大商材です。キャンペーンに膨大な資金が動き、最後まで候補者がどっちかとやきもきさせることでメディアはメディアそのものも売れ、コマーシャル商戦でも稼げます。要はどっちが勝とうと、関係なく、「儲かる案件」なのです。トランプかヒラリーかはマネーメイクの世界では一つの商材となっている点を意識すべきでしょう。

●トランプ新大統領について

 トランプ大統領の手腕は全く未知数です。誰を参考にすればわかりやすいかですが元は芸能人だったレーガン大統領が近いのかなと思います。それよりも、キーパーソンとして実務家の副大統領候補・インディアナ州知事のマイク・ペンス氏をマークしたいですね。
 今、大手書店ではトランプ氏に関する書籍の大キャンペーンを始めているそうですが、トレーダーが研究すべきはマイク・ペンス氏と重要閣僚の政治手法です。
 マイク・ペンス氏はアイルランド系移民のルーツを持ち、けして裕福な家庭で育ったわけではない人です。だからこそ、その生活者感覚から、レッドスネイクと呼ばれる労働者の人たちには金持ちマダムの印象のヒラリーより、訴求力があったのだろうと思います。   
 カトリック信者であり、ティーパーティ運動にも参加歴がある同氏。
 ラジオ・パーソナリティとしての活動歴も長く、生活感のある政治家として人気があるほか、イラク問題では共和党のスタンスに則り、イラクへの関与に対し、肯定的な立場をとったと言われます。

 ちなみにトランプ氏がインフラ整備を推進するなら、2024年の夏季オリンピックはロサンゼルスが有力開催地となるでしょう。そして、その資金源としてジャパンマネーは必須とみられます。よって、お金の流れとして来年は円高ドル安となる場面があるとみています。

 予想為替の推移はトランプ陣営の面々が決まる大統領就任式までに107円を見て、来年はドル安円高で100円割れ場面が年前半にもあるだろうというのが私の見立てです。


●選挙はボラテイリティ発生装置と割り切ること

 今後も国内外において選挙が多数予定されています。都度都度、大きなボラテイリティが発生するとみられますので、トレーダーは証拠金が飛ばないようなストラテジーを組む必要があります。

 しばしのドル高円安トレンドを上手に活用したいものです。


●ドル円
上値抵抗107.04
均衡105.564
下値支持104.123

●ユーロ円
上値抵抗116.365
均衡114.375
下値支持112.385

●豪ドル円
上値抵抗83.186
均衡80.129
下値支持79.474

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】

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