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第687回 2016年12月22日~28日の為替見通し

2016年12月22日

 テレビで市場関係者の電話インタビューが流れていました。「この先のドル安要因は見当たらないんじゃないでしょうか」と何度もおっしゃっていました。
 私がへそ曲がりなのかもしれませんが、「この先、ドル安円高要因が見当たらない」という意見には強烈な違和感を覚えます。
 ドル高円安の流れは変わらない、株価は上がるという見通しの蔓延・・・。
 どうもこの雰囲気、ブレグジットの時と似ています。トランプかヒラリーかのアメリカ大統領選挙の時とも似ています。一方に偏る事前の見通し。

 ご存知の通り、結果は真逆でした。一方に偏った見通しへの極度の慢心はリスクです。常に疑っておきたいものだと思います。

 相場の流れについていかない逆張り投資で大きな利益を逃すことがありますから、へそ曲がり姿勢一辺倒も考え物ですが、大勢とは異なるストラテジーで大きな利益を得る人がいるのも事実です。
 ドル高基調の視界に雨雲はないのか? 常に意識しておきたいですね。

 さて、為替の見通しの前に株式市場ですが日銀金融政策決定会合が終わり、すかさず日銀のETF買いが入り、GPIFも参入して、なかなか下げない状態です。押し目が形成されない株式市場に団塊マネーもじりじりし、原油高による値上げ=インフレ傾向が来春から鮮明になると喧伝されていることもあって、リスク資産に比重を置こうとする動きが強まりそうです。

 しかし、マーケットに大量に流入する富にはそれを「入れ食い」するチャンスはいつかと虎視眈々と狙うハンター型の投資家が狙いを定めているとの推測が必要です。彼らは今、仕掛けたら富は逃げ出すとタイミングを見ている段階ではないかと思います。
 来年1月は税対策から益出しをこらえていた売りが出やすい時期。その時、テロやネガテイブ・サプライズがあると値崩れが起こります。
 為替も同様に「あり得ない」水準へのヘッジもしておきたいと思います。

 ちなみにポリティクス・エコノミクスの観点から私が注目しているのは
 直近ではドイツでの移民が起こしたとされるテロと2017年欧州選挙ラッシュはけして無関係ではないと思いますし、トルコでのロシア大使銃撃事件とシリアの問題も来年のストラテジーに影響があると考えています。

 別軸の大きな流れとしては
●トランプ氏が新アメリカ大統領に就任
●安倍首相とトランプ氏の会談
●日本でカジノIR法が突貫工事級の速さで可決成立。
●安倍首相とプーチン・ロシア大統領との会談でロシアに3000億円の経済協力を約束
●沖縄の基地一部返還の跡地の展開
●外国人技術者等の日本への永住権を迅速化

 などです。トランプ氏と由来が深いカジノIRビジネス、プーチン氏と由来が深い石油ビジネス。オリンピックといい、企業、個人ともリッチな日本に関連の資本家が大いに興味を持っているのは間違いなさそうですね。
 少子高齢で人口減少の日本の未来にまったくこれまでと違う流れがもうすでに始まっている、とも感じます。
 さて、ドル円の来年の展望と各通貨の今週の為替レンジは以下のように想定してみました。ご参考になれば幸いです。

●ドル円
【2017年のドル円展望】
 ドル安円高方向にブレイクした時期と水準は2014年9月1日の107円あたりかと思います。その動きは2015年6月に125.854円をつけてドル高の山を下りました。
 次のドル安円高方向にブレイクした時期と水準をは2016年10月の103.501円を起点として考えれば、前回のパフォーマンスの%を今回のドル高に当てはめてみると、次のドル高の山は121.717円あたりが山かと思います。
 その日柄ですが、前回が2014年9月~2015年6月で10カ月。
 すると今回のドル高の山は2017年7月くらいにほぼ登りきるとみています。イメージとして上ヒゲを出した陰線を出すのではないかと思います。
 そこからはクズつくのか、すんなりいくのかはわかりませんが108円方向、ネガテイブイベント如何では2018年1月あたりに100円前後のドル安円高もあり得るのではないかと思います。
【今週のドル円レンジ予想】
上値抵抗118.880
均衡117.5855
下値支持114.806

●ユーロ円
上値抵抗124.254
均衡121.791
下値支持120.922

●豪ドル円
上値抵抗87.041
均衡85.381 
下値支持84.682

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】

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