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第693回 2017年2月2日~8日の為替見通し

2017年02月02日

 様々な理由で価格変動する為替や株式市場をトレーディングで乗り切ろうとする人々に、メディア側にいる人たちの現状認識は日々どう映っているのでしょうか?
 というのも目下、日本の国際報道のほとんどがトランプ大統領に関するものになっており、近視眼的に感じられる上、トランプ氏の言動に対して「また、やってくれました。あのわけのわからないおじさんが」というニュアンスに感じられ、どうにも頼りない。

 「あてずっぽうにわがままを連発しているバカな人がアメリカ大統領に選ばれてしまっている、これは困った」という苦笑交じりなスタンスを改めない限り、新大統領の施策を読み間違い続けるだろうと思います。

 辞任か突発的な事態が起こらない限り、少なくともあと4年はトランプ・アメリカとやっていくのですから、新パートナーとどう付き合って日本の国益の最大化に結び付けていくかを軸にした報道が望まれます。
 
 日本のメディアにはインテリがレッドネック(首の後ろが日に焼けている人々を表現するときにアメリカで使われる言葉でトランプ氏の支持者に含まれるといわれます)を上から目線で批判しているように感じられるものがあります。

 批判したり苦笑している場合ではなく、日米同盟を結んでいる相手国として理解に努め、折り合っていかなくてはなりません。

 どんなに自身の世界観と違い、好悪感情から受け入れがたい人であっても、頭ごなしに否定したり、嫌悪したり、バカにしたりでは現実とかい離します。

 トレーダーは「あのバカなおじさんがまたやった」的なニュアンスが感じられる報道の偏りを排除して、徹底的なリアリストでなければ無力に市場変動にさらされるだけです。

 ツイッターで小学生にもわかる言葉で政策をアピールする有名不動産業者が人口3.189億人(2014年数値)の国の大統領になり、矢継ぎ早に民主党のオバマ元大統領下で営まれた政治に不足していた事柄から発生している国民の不満を解消しようと精力的に動いているのです。

 「こうなった以上、少なくとも4年は何でもありだ」と思うか、「いやいや、一連の言動はポーズか知識不足故で、いずれ元のコンセンサスに収束する」と思うか?
 トレーダーに問われているのはこの二者択一です。私は前者でリスク管理したいと思います。

 過去との予定調和を求めるのは現場のパワーゲームを体感していないファンタジーであると用心し、「これから先、なんでもあり」との視点で為替や金融商品に対するストラテジーを構築したいと思います。

 2月3-4日、マティス国防長官来日
 2月10日トランプ・安倍会談
 ゴルフで転がされるのは為替問題と国防問題でしょう。

 為替水準をオバマ元大大統領下でのフレームからトランプ現政権のフレームに持っていくアプローチであるとの見立てからドル円、ユーロ円は振れ幅に余裕を持たせておいたほうがいいと思います。チャート分析から以下のレンジを推測しました。

●ドル円
上値抵抗115.544-114.540
均衡112.675-111.671
下値支持①109.806-108.516
下値支持②107.799

●ユーロ円
上値抵抗123.057
均衡119.834
下値支持117.749

●豪ドル円
上値抵抗87.718-86.462
均衡84.130
下値支持83.130

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】

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