FX・CFD・証券取引のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-

--> --> -->

FX・CFD・証券取引・外国為替のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-

FX(外為取引)・証券のマネパHOME > マーケット情報 > FXコラム > 為替の話・トレンドを掴め! > 第694回 2017年2月9日~15日までの為替見通し
為替の話・トレンドを掴め!

最新の記事

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

第694回 2017年2月9日~15日までの為替見通し

2017年02月09日

 2月10日のトランプ・安倍会談を前に株式市場も為替市場も警戒感から小動きです。
 安倍首相は9日夜に羽田空港を出発。日本時間の11日未明にホワイトハウスにおいてトランプ大統領との初めての日米首脳会談に臨む予定です。
 同行者は、麻生副総理兼財務大臣、岸田外務大臣で、世耕経済産業相は相手側のロス米次期商務長官の正式就任が未達のため、同行を取りやめました。

 議会承認の手続き等、事情はあるにせよ、そもそも、トランプ大統領のTPP離脱、二国間貿易協定推進は事前に周知されており、会談の本筋ではないと思います。現在において、二国間貿易協定はいまさら、改めて協議せずとも実質的には推進されているも同然でトップ会談でわざわざ話し合わなくても済むことです。

 本筋は為替も含めたファイナンス、そして地勢上のストラテジーについてでしょう。

 アメリカはこれまで強いドルにあかせて海外から大量に製造品を輸入してきた国であり、その結果、新興国に貿易黒字が蓄積され、ドルの実質的価値が低下してきた経緯を持ちます。
 そんな中、中国の台頭が侮れない状態になっているのはご存じのとおりです。
 尖閣問題は新興国が日本のように従順な国ばかりではないとの認識が遅かったことと中国の成長で潤った蜜の味もそれなりに大きかったために、中国のいまだかつてない台頭を許してしまったわけで、その不都合な状態を解消しようとしているのがトランプ政権だと思います。

 トランプ政権では輸入でなく内製化によって貿易赤字を減らしたい。為替面では内製化した商品を自国で消費するだけでなく、輸出で貿易黒字を生む過程では言葉とは裏腹にドル安外国通貨高が望ましいとも考えているでしょう。
 しかし、急激に内製化が実現するわけではなく、その期間、ドル安が過度に進行すると安いドルで外国物資を輸入することになり、不都合です。

 よって段階を踏んだアメリカにとって望ましい為替レートがあるはずで、それはいくらなのか? レンジはどの程度なのか?のコンセンサスが会談で示されるのだろうと思います。
 アメリカにとって金利でのアプローチは限界があります。金利を上げる施策はドルをサポートするには効果的ですが、産業競争力面ではマイナスになるからです。したがって金利の大きな変動はないと思います。

 ドル建て商品によるドル・サポート方針で行くなら、地勢的なアプローチ以外、あまり有効な施策はないはずです。地勢リスクを刺激する施策には問題視している中国を疲弊させる効果(トランプ版スターウオーズ作戦)も見込め、アメリカの主要貿易商品から見ても望ましいはずです。したがって、原油価格はじり高、地勢リスクは強まると思います。

 トランプ政権の目指す「強いアメリカ」を実現するために中間所得層の充実があり、そのためにはインフラ投資による長期雇用が必要です。インフラ投資には第三セクターでのアプローチが検討されているといいますが、その資金として誰の金があてにされているのか?
 貯蓄率の低いアメリカで民間資金をあてにすることは難しいに違いありません。

 そんなこんなの話の詰めとして安倍・トランプ会談を位置ずけ、為替レートの当面の落としどころはどこかを検討したいものです。
 ちなみにプラザ合意を飲まされた際、当時の大蔵大臣・竹下登氏はゴルフ・プレーに出かけると見せかけて記者の目をくらまし、アメリカに飛んだ史実があります。今度は堂々とゴルフ・プレーに誘われているのです。

 プラザ合意級と言わずとも、為替面で思わぬ飛距離があるかもしれず、よく動向を観察しておきましょう。

 今週予想のレンジは、飛距離分は織り込んでいません。というのも、会談がどう展開するかわからないため、暫定的に想定したレートにしています。
 動きが出はじめたら早いと思います。その時は想定レートはオフして臨機応変に動くべきでしょう。
 今回、大きく動かないコースも想定範囲に入れるべきで、その場合は、ユーロ圏での選挙時にボラテイリデイが繰り越される、と考えられます。

 ちなみにチャート面では3月のオランダ選挙を意識してか目下、ユーロにボラテイリティ発生リスクが高まっているように思います。トランプ・安倍報道に埋もれているユーロ関連のニュースを注視しておきたいと思います。


●ドル円
上値抵抗113.873
均衡112.626
下値支持110.0093-108.827

●ユーロ円
上値抵抗119.292
均衡118.601
下値支持117.842

●豪ドル円
上値抵抗88.326
均衡86.651-85.143
下値支持83.887

このページの先頭へ

このページの先頭へ

プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】

コラム一覧

鈴木郁雄の実践トレーディング 外国為替古今東西 行天豊雄 外貨投資 転ばぬ先の智慧 田嶋智太郎
市場養生訓 小口幸伸
為替大観 小池正一郎
為替の話・トレンドを掴め! 木村佳子
武市のなぜなにFX 武市佳史

FX取引(外国為替証拠金取引)、商品CFD取引および証券取引に関するご注意

パートナーズFX、パートナーズFXnanoおよびCFD-Metalsは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格とには差額(スプレッド)があります。

取引手数料は無料です。ただしパートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの受渡取引に限り、1通貨単位あたり0.10円の手数料をいただきます。

パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの取引に必要な証拠金は、取引の額の4%以上の額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。法人コースの証拠金は、取引の額の4%の額と、金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額のうちいずれか大きい額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第27項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。

CFD-Metalsの取引に必要な証拠金は、取引の額の5%以上の額で、証拠金の約20倍までの取引が可能です。 国内上場有価証券の売買等に当たっては、最大で約定代金の2.7%の手数料(消費税込み)、最低手数料は取引形態等により異なり最大で2,700円(消費税込み)をいただきます。国内上場有価証券等は、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等および有価証券の発行者等の信用状況(財務・経営状況を含む)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)があります。

取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

〈商号〉株式会社マネーパートナーズ(金融商品取引業者・商品先物取引業者)
〈金融商品取引業の登録番号〉関東財務局長(金商)第2028号
〈加入協会〉日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 日本商品先物取引協会

このページの先頭へ

FX(外為取引)・証券のマネパHOME > マーケット情報 > FXコラム > 為替の話・トレンドを掴め! > 第694回 2017年2月9日~15日までの為替見通し