FX・CFD・証券取引のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-

為替の話・トレンドを掴め!

最新の記事

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

第695回 2017年2月16日~22日の為替見通し

2017年02月16日

 大きなイベントと目された「安倍・トランプ会談」。ふたを開けてみると選挙中の日本攻撃は一体何だったのかと思わせられる超厚遇でドル売り円買いによる円高警戒シナリオは不発でした。
 安倍首相が「目下、トランプ陣営ではこの先の戦略構築中」というように運営方針には未決部分が大きいのかもしれません。
 ちなみにトランプ氏の熱烈な支持者であった国家安全保障補佐官フリン氏の辞任はCIA官僚筋からのリークだそうです。
 トランプ米大統領が労働長官に指名したCKEレストランツCEOのアンドルー・パズダー氏の就任辞退も過去の移民不法雇用問題や妻への問題行動をリークされてのことらしいですね。
 議会での承認が異例の遅さで陣営が固まっていない上、官僚とのコンセンサスが整っていないことがうかがわれます。確かに調整中であり、「本格的なストラテジー構築はこれからなのだ」ともいえますが、待てよ、とも思います。
 そんな悠長なアメリカだろうか、と。それを思うと、何らかの考えがある、とうがちたくなるのです。

 国際問題に目を向ければ3月15日のオランダ総選挙や4月末から5月初めにかけてのフランス大統領選挙、9月のドイツ選挙、10月の北京党大会など、相手が原因による該当国通貨安による円高ドル安が漁夫の利として転がってくる可能性があります。

 ここは失政を避け、各国との地ならしに専念したほうが得策と考えているのかもしれません。

 実現していることに目を向ければ、オバマ時代に悪化したイスラエルとの関係改善、日本にも来日したマティス国防長官によるNATO各国への軍備拡張要請、日米経済対話の枠組みについて、ペンス副大統領が近々に来日する方向で調整に入っていること。
 麻生太郎副総理が為替問題に言及し、米財務長官ニューチン氏との会談前に牽制球を投げていることなどです。
 麻生財務大臣は「ムチューニン氏とは3月中旬のドイツでのG20が最初になる」として、「向こうも米国を背負って出てくるのでこちらも国益に沿って話し合わなければならない」と強調したと伝えられています。
 トランプ陣営の選挙期間中からのドル高是正に対する姿勢は輸入物価上昇が経済に与える影響を考慮すれば、「本気度」がどの程度なのかは不透明です。麻生氏から「120円」という円安上限数値目標めいた水準が出されたことや、これまでのドル売りポジションの買戻し需要、アメリカ経済の好調ぶりに対して、目下、市場ではドル高円安に振れていますが、3か月先までの通貨オプションではドル安円高ポジション優勢となっています。
 ユーロ圏での選挙リスクを気にした結果とみられますが、人工知能による逆ネジも巻かれる可能性を考えると、3月上旬までは、人々の3か月先予想の裏をかくような円安進行にも備えるべきでしょう。相手は人工知能による儲け最大化を企画していると考えればドル安円高一辺倒のストラテジーでは手薄です。
 「まさか」というレート実現の後、また、「まさか」が待っていることに備えておくのが賢明ですね。


●ドル円
上値抵抗115.349
均衡114.287-113.718
下値支持112.398-111.483

アンダーラインを引いた水準が滞留時間としては長いのではないかなと思います。

●ユーロ円
上値抵抗124.977
均衡123.499-121.379
下値支持119.152-118.177

●豪ドル円
上値抵抗90.588
均衡88.075
下値支持86.651

このページの先頭へ

このページの先頭へ

プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】

コラム一覧

鈴木郁雄の実践トレーディング 外国為替古今東西 行天豊雄 外貨投資 転ばぬ先の智慧 田嶋智太郎
市場養生訓 小口幸伸
為替大観 小池正一郎
為替の話・トレンドを掴め! 木村佳子
武市のなぜなにFX 武市佳史

FX取引(外国為替証拠金取引)、商品CFD取引および証券取引に関するご注意

パートナーズFX、パートナーズFXnanoおよびCFD-Metalsは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格とには差額(スプレッド)があります。

取引手数料は無料です。ただしパートナーズFXについては、受渡取引に限り、1通貨単位あたり最大0.40円の手数料をいただきます。

パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの取引に必要な証拠金は、取引の額の4%以上の額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。法人コースの場合は、取引の額の1%以上の額で、証拠金の約100倍までの取引が可能です。

CFD-Metalsの取引に必要な証拠金は、取引の額の5%以上の額で、証拠金の約20倍までの取引が可能です。 国内上場有価証券の売買等に当たっては、最大で約定代金の2.7%の手数料(消費税込み)、最低手数料は取引形態等により異なり最大で2,700円(消費税込み)をいただきます。国内上場有価証券等は、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等および有価証券の発行者等の信用状況(財務・経営状況を含む)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)があります。

取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

〈商号〉株式会社マネーパートナーズ(金融商品取引業者・商品先物取引業者)
〈金融商品取引業の登録番号〉関東財務局長(金商)第2028号
〈加入協会〉日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 日本商品先物取引協会

このページの先頭へ