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第736回 2017年12月14日~20日までの為替見通し

2017年12月14日

 FOMCが予定通り政策金利を引き上げ、とりあえずのイベントは消化。為替は円高ドル安方向に引っ張られています。
 補欠選挙結果で共和党議員が負けたことの影響もドル安要因になっているのはご存じのとおり。
 トランプ政権で着々とアメリカ経済に効果的な政策を打ち出すパワーをかき消すかのような補欠選挙結果。共和党候補のセクハラが効いたこと、トランプ氏にも「見たこともない女性からの突然のセクハラ疑惑」が浮上。それをセクハラで弾劾まで受けたクリントン元大統領の所属する民主党から立候補した議員に勝利を導いた・・。何が何だか「もうどうでもいいじゃないか」というくらいの連鎖と足の引っ張り合い。
 とはいえ、共和党議員の敗北は来年の中間選挙の結果を占ううえで、リスク要因として台頭してきている面もあります。

 ボラテイリティという観点から、もっとも注目されるのは、2018年の中間選挙でトランプ共和党が大幅に議席数を減少させてしまう可能性でしょう。もし、それが現実化したら、為替も株価も結構な幅を伴っての急落場面を迎えそうです。
 するとまだ完全には枯れ切れていないヒラリー・クリントン派は大喜び。民主党的ストラテジーで現行トランプ氏の経済政策を大きく変更する可能性もあり得て、大幅変動場面があるかも? 
 この可能性をねらっているのは、投機筋だけではありません。検索上位にヒラリーに好意的な記事を上げ、トランプ氏支持のテキストは検索下位に改編していたのではないかと指摘され、トランプ氏の意趣返しから独占禁止法対象になるのではないかとみられるグーグルやアマゾンなど民主党寄りのシリコンバーレー一派も一蓮托生なのです。

 リアリストであり、ディールが得意なトランプ氏+共和党とメディアを従え、エスタブリッシュメント性+シリコンバレーを味方につけている民主党の綱引きがなおも続きそうなアメリカからは当面目が離せないといえるでしょう。
 それにしても、トランプ減税が来年から実行されれば、どれほどアメリカ経済にプラスに働くか、計り知れないのに、トランプ氏の共和党苦戦が続く不思議。
 トランプ氏なのか共和党なのか、両方なのかはわかりませんが過去のツケ払いに当面、苦しめられそうですね。

 さて、以下のように今週の為替レンジを予測してみました。ご参考になれば幸いです。

●ドル円
上値抵抗 114.282~114.136
均衡112.821
下値支持111.872-111.799

●ユーロ円
上値抵抗 133.983
均衡132.929
下値支持131.874

●豪ドル円
上値抵抗86.819
均衡85.503
下値支持84.874


※当コラムは毎週木曜日の更新です(木曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】

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