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第749回 2018年3月15日~21日までの為替見通し

2018年03月15日

 トランプ大統領には試練の2018年。最初の大ハードル11月の中間選挙に向けてアクセル全開にトランプ流を出力しなければならない正念場。が、非難覚悟で打ち出した関税強化策も、たのみのペンシルベニア州における補欠選挙には効かなかったようで、いまだ完全には言い切れないものの、選挙結果は民主党候補者を勝者に選びました。
 民主党はトランプ再選阻止のために中間選挙で勝たせてなるものかと政治信条は後回しで勝てそう、受けそうな人材を候補者として投入。有権者の「見た目重視」に訴えかけ、成功を収めたといえそうです。
 トランプ氏は払った犠牲は大きかった割に得た結果には失望させられたのではないでしょうか。
 だいたい、二度あることは三度あるとか、弱り目に祟り目といいます。トランプ氏にとって23日の暫定予算期限の問題もあり、問題は山積。ぬかるみ紛糾型政権運営が続くのではないでしょうか。

 しかしながら、打たれ強さと立ち直りの速さでは「天才」かもしれないトランプ氏のこと。「合わない」「いらない」と思えば速攻で政策やメンバーチェンジもあり得るし、そのやり方で「最後には勝つ」のかもしれません。侮らずに観察し続けたいと思います。
 
 さて、ここにきて心配なのはトランプ氏ではなくむしろ日本の政権といえるかもしれません。暮れの総選挙で大勝し、盤石に見えた安倍政権のいく手に波浪警報です。
 下手をすれば政権が倒れ、その後の失われた20年につながったリクルート事件のようにもなりかねません。現在のところ、法律的には検察が動くような事案はないとみられますが、野党や反安倍の自民党員の動きから政権交代もありえるし、財務省への不信からはては日本国債への格下げにつながりかねないさまざまな動き(消費増税延期等も考えられます。

 トランプ大統領の世界政策から安倍はずしのもとで北朝鮮へのディール、中国の旧ソビエト連邦化への導線が敷かれる可能性もあり、為替、株価の大波乱もあり得ます。為替トレーダーは注意してストラテジーを組む必要があるでしょう。
 中間選挙までは時間があり、トランプ大統領の足が踏みつけるアクセルへの力具合は強まる可能性が高く、為替の底抜けリスクも意識したいところです。

 さて、今週の為替見通しを以下のように予測してみました。ご参考になれば幸いです。

●ドル円
上値抵抗107.377
均衡106.105-106.210
下値支持104.167-104.846

●ユーロ円
上値抵抗131.181
均衡130.156
下値支持127.901-128.106

●豪ドル円
上値抵抗84.432
均衡82.776
下値支持80.789


※当コラムは毎週木曜日の更新です(木曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】

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