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第767回 2018年7月25日~31日までの為替見通し

2018年07月26日

今週の各通貨の想定レートは以下の通りです。
ご参考になれば幸いです。


●ドル円
上値抵抗111.124-110.997
均衡110.359-110.231
下値支持109.848-109.721

●ユーロ円
上値抵抗131.312
均衡130.391
下値支持129.931


●豪ドル
上値抵抗83.534
均衡82.593
下値支持81.966


 為替が113円に乗せるとトランプ大統領から「高すぎるドルは望まない」という趣旨の発言が出て、為替は一気にドル安方向に。トランプ氏やムニューシン氏などから、何度か今回のような「口先介入」シーンが過去にもありましたので、113円台が容認ぎりぎりということなのではないかと思います。トランプ氏の発言は非常にわかりやすくて、トレード指標の一つとして使えそうですね。
 上限がそこだとすると、では、下限はどこでしょうか?  チャート分析で手がかりを求めるとまずは107-108円台を想定できるのではないかと思います。
 今夏~今秋、何らかのイベントによってそうした水準が実現すれば、ぜひとも拾っておきたいものです。勝算の高い仕込み価格ではないでしょうか。
 しかしながら、当面は109円台が下限ではないかと思います。

 さて、第196回国会が延長の末に閉会し、可決成立した法案は92%強となりました。カジノIR法だけでなく、いろんな法案が決まりましたが、可決法から国の方向性をつかむことができるのではないかと思い、折に触れ、各法の提出趣旨を読んでいます。

 要は少子高齢化、就労人口の減少という日本・大和民族衰退の危機をソフトな格好での実質的な移民でしのぎ、地方自治を主体的に推進できるようにし、外資であれ邦人であれ、地域や産業を活性化できるならどんどんやってもらって、国としても支援していこうということのようですね。
 こうした国策が定着し、衰退大和民族の危機が回避できるまでの間、インバウンドで回していきましょうということです。カジノがそれほどインバウンドを生むかどうかは不明ですが、シンガポールは成功させましたから、訪日外国人の来日目的である「食」とからめれば、なかなか健闘するかもしれません。
 そして、2030年にはなんと年間訪日客獲得目標を4000万人にするというのですから、すごいですね。ただでさえ満員でぎゅうずめが続く山手線はじめ交通網の整備にも広がっていくことでしょう。

 東洋のフランス、モナコになろうとしている日本。
 すると為替水準は訪日外国人に多少のプレミアムが感じられるレートであるほうが望ましく、110円あたりが最適価格なのではないかと推測します。引き続き、観察と研究を続けたいと思います。
 というわけで、待った甲斐があったドル安円高局面。高いドルをつかまないよう注意して勝算を高められたらと思います。
 

※当コラムは毎週木曜日の更新です(木曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】

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