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第776回 2018年9月27日~10月3日までの為替見通し

2018年09月27日

今週の予想為替レンジは以下の通りです。

●ドル円
上値抵抗112.798
均衡111.391-111.635
下値支持110.766

●ユーロ円
上値抵抗①133.287
上値抵抗②131.026
均衡130.560-832
下値支持129.200

●豪ドル円
上値抵抗83.775
均衡82.284
下値支持80.627

 25日のFOMCでは大方の予想通り、政策金利0.25%の引き上げ実施。しかし、日本時間27日未明のパウエル議長の会見内容を反映してか、その後、株安、通貨もドル安方向に。株安呼び水の凶兆と敬遠される逆イールドへの可能性が懸念されると指摘する意見もありますが、景気過熱感や貿易に影響を与える過度のドル高を発言ひとつで払しょくできてかえってよかったのではないかと思います。
 さて、日本での安倍三選後、「待ってました」とばかりに動きをみせた韓国と北朝鮮。もちろん、トランプ大統領が迎える初めての中間選挙(11月6日)を見据えてのタイミングです。
 金正恩氏は先だっての文韓国大統領との会談の際、トレードマークのメガネをはずしてリラックスした様子でしたから、準備万端、トランプ大統領へのアプローチはよくよく練られた構想に基づくものだろうと推察します。
 その心は「軍備」より「経済」。欲しいのは値下がり傾向が続く中国元より世界の基軸通貨米ドル希求というところでしょう。
 トランプ大統領にしてみれば両国の動きは大歓迎なはずです。中間選挙を台無しにしそうだったおそらく民主党の息がかかった人物であろう司法省副長官ローゼンスタイン氏を本人の身から出たさびの印象でオセロゲームのように辞任に持っていくことができそうなうえ、盟友・安倍晋三氏のめでたい三選、そして朝鮮半島からのアプローチなのですから。

 朝鮮半島にアメリカ寄りの国家ができれば、北朝鮮と中国の国境布陣で中国を押さえに盟友・日本の役割を期待したいことでしょうし、日本にとっても半島に中国寄りの国家ができてしまうと、国防の観点からいろいろと取り組まないとならない事柄がでてくるわけで、乗らざるを得ないスキームです。

 意地悪なメディアは盛んに数日前のトランプ氏の国連演説を「失笑を買った自画自賛」というけれど、トランプ氏でなければアメリカの国防が脅かされかねない中国の台頭を許した民主党政権を打ち負かすことはできないとの自負がいわせた演説です。
 トランプ氏の批判映画を作ったマイケル・ムーア監督や著作でボロカスにしてくれたボブ・フッドワードなんぞ、何するものぞ、というところでしょう。

 貿易戦争における対中問題は知財の次に新疆ウイグル自治区の人権問題に焦点を当てて、習近平体制にガツンと対峙するものと推察します。4月時点で中国からは「ボロ負けする」と予想されていた中間選挙。巻き返すトランプ氏の手腕はなかなかのもので、ローゼンスタイン辞任後の2発目のパンチ、オクトーバー・サプライズも見舞われるかもしれず、注視したいところ。

 11月6日以降の予想フレームはまた変わると思いますが、現況の水準111-110円±1.50円レンジが今しばらく続くのではないかと思います。


※当コラムは毎週木曜日の更新です(木曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】

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