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第777回 2018年10月4日~10日までの為替見通し

2018年10月04日

次の更新までの為替見通しは以下の通りです。
●ドル円
上値抵抗151.170-114.874
均衡113.390
下値支持111.016

ドル円の上値抵抗水準を当コラムでは二週にわたって、113円以下に想定し、現実は114円後半を見ているため、低く見積もりすぎの結果となっています。
原因は①何かを見落としている もしくは②トランプ氏の過去の「これ以上のドルの上値は容認限界」発言からの変化があると思います。
先般の国連会合前後からフレームの変化、トランプ戦略の次のフェーズに入っている可能性を考えるべきかと思います。その推察はコラムで後述します。

●ユーロ円
上値抵抗133.566
均衡131.192
下値支持129.709

●豪ドル円
上値抵抗82.582
均衡81.198
下値支持80.407


トランプ大統領の政策によって追い詰められているあの国の仕業か? トランプ氏や省庁に猛毒が送られてきたり、過去の遺産相続に脱税疑惑ありとにわかに報道されたりと攻撃にさらされているトランプ大統領ですが、アメリカ株価は目下のところ、トランプ政策を肯定するかのように高値で推移しています。

確かにトランプ氏は対中戦略で北朝鮮や関税問題で中国の行き過ぎた一帯一路政策=帝国志向のやり方にゆさぶりをかけており、あまりの展開に業を煮やした王外務大臣は国連会議の機会をとらえて親中国派の米国キッシンジャー氏に対して「一連のトランプ政策はあなたがやらしていることなのか」と詰め寄ったといわれます。それに対してキッシンジャー氏は「とんでもない」と否定したそうですが、大統領になる前のトランプ氏がキッシンジャー氏に挨拶に行っていることもあり、真相はわかりません。

さて、トランプ戦略が次のフェーズに入った事象として来月からのイラン石油の使用停止問題が考えられます。

これによってドル高方向に引っ張られドル円レートはトランプ氏が「容認限界」として来た113円台を超えてきています。

このドル円レート変化は誰にメリットがあり、誰にデメリットをもたらすのか?
まず、ロシア、中東は原油高歓迎です。

もちろん、アメリカも米国債の主要買い手であった中国以外の引き受け手としてオイルマネーが期待できるほか、ロシア・プーチン氏がアメリカの対中戦略に絡んでこないコンセンサスを取り付けやすいですね。

米ドルは原油価格とリンクしているため、原油高はドル価値維持にも効き、シェールガス輸出にも効果的です。

日本は輸入物価が高騰して企業負担が増し、ガソリン代が上がることから国民生活にもコスト高のマイナス面がありますが、輸出企業にとっては想定為替レートを上回る円安実現で来期業績の上振れ期待、円安効果による日経平均株価上昇というメリットがあります。

では、中国はどうか? ドルペック制をとっていても、安い元で高い輸入米国製品を購入しなければならなくなり、輸入物価が上昇します。すると国内物価上昇圧力となり、金利を上げれば借金経済破綻、放置すれば元安続行になります。
これは日本のバブル崩壊のプロセスに見られた構造です。
当時の日銀総裁で平成の鬼平と担がれた三重野氏がとった金利引き上げ政策で企業債務比率が150%になっていた当時とデジャブ感があります。
当時の為替レートは1990年10月の124.05円から1991年に142円50銭方向に15%ほど円安に。
金利高、円安(物価、コスト高)、担保の株式・不動産は下落、原油価格も水準そのものは今とは比較にならないくらい低かったものの、上昇傾向となり、日本経済はバブル崩壊を決定つけられ、ミンスキーモーメント(実体経済に効くまでの時間)ののち、失われた22年コースに突入していくわけです。

こうしたトランプ氏の中国平準化戦略憎し、と感じている勢力はトランプ大統領が初めて迎える中間選挙において、なんとしても勝たせるまいとトランプバッシングを強めているものと思われます。

トランプ氏の推進する対中戦略が成功するかどうかは今のところ不明ですが、為替が原油価格と相乗して、しばらくドル高傾向が続く可能性を見ておきたいと思います。


※当コラムは毎週木曜日の更新です(木曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】

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