FX・CFD・証券取引のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-

為替の話・トレンドを掴め!

最新の記事

第738回 2017年12月28日~1月4日~初旬の為替見通し

2017年12月28日

 海外勢はクリスマス休暇からそろそろ復帰する頃ですね。ちなみに外国では1月1日は派手に新年のお祝いをしますが2日からは通常業務になることが多く、日本のように三が日を休んだり、松の内(門松を飾っている期間)まで正月気分でいることはないと思われます。
 2018年は7日が日曜日、翌8日は成人の日で休みのため、長い休暇を取る人は12月29日仕事納めから11連休になる人もいるかもしれませんね。
 仕掛け人には恰好の隙間になるかもしれませんのでトレード・ストラテジーはしっかり練っておきたいものです。

 アメリカもヨーロッパも金融緩和から出口戦略をとりつつある中、日本では日銀総裁任期が迫りつつあることは意識されるものの、金融緩和継続ですから、フアンダメンタル判断では欧米通貨高円安の進行が意識されるものの、常識的な図式以外の展開が待ち構えているのが「相場」の世界です。
 何か円高を誘発する事態が松の内にでも勃発すると円売りポジションの解消で思わぬ円高が起こりえます。
 投資家は常にこの「まさか」に備えることが肝要で、時に両建て作戦も必要になります。石油価格の強さから考えて中東有事、あるいは平昌オリンピック前の懸念払しょくという名目での北朝鮮に対する米国の行動などが想定されるリスクかと思います。

 ちなみに今日のアジア情勢はオバマ政権時代の米国平和主義がもたらした遺産ともいえ、「北朝鮮リスク」と私たちが意識しているものは、そのオバマ政治の延長線上で生じたものともいえるのではないかと思います。
 オバマ氏の平和主義が中国の南シナ海台頭を許したととらえるトランプ政権では「そうはさせない」意思の象徴として中国を後ろ盾のようにして挑発的行動をとる北朝鮮を問題視しているとすれば遅かれ早かれ何らかの行動はあり得えそうです。
 それがいつなのか? は施政者にしかわかりえないことですが、「予想外の円高」誘発材料に備えるには考えておいて損のないテーマではないでしょうか。

 フアンダメンタル判断による為替専門家からはドル円が120円を目指すとの意見も出ていますが、商才にたけ、2018年中間選挙での共和党議席獲得に意欲を示すトランプ大統領がそこまでの為替水準を容認するとは私には考えにくく、2017年に見たトランプ・レンジである108円ー114.75の平均値111.375±2円~3円が許容範囲ではないかと思います。

 ただ、ここにトランプ減税の効果がどの程度、盛られるかは未知数で、レパトリ課税減税がもたらす現地通貨売り、ドル買いから±4円幅をもたらすと107,375-115.375円というレンジになります。
 これでも十分、日本企業には為替メリットがありますが、為替が115円方向に引っ張られた場合に気を付けたいのが原油価格です。
 原油価格が上昇するなかでの円安は株式市場にはリスクとなりますので、石油価格動向、中東情勢には注意したいところです。

 さて、年末恒例の米ギャラップ社調査によるとオバマ前大統領は10年連続で「世界で最も尊敬される人」のトップに選ばれました。「人を憎まず=平和主義」政策が評価されたとの評も見られます。
 現職のトランプ大統領は2位の座に。こんなことでトランプ氏がオバマ政策を踏襲するわけはないことを私たちは直観的に理解しますが、願わくば、静かで平和な新年を迎えたいものですね。

 さて、年末から年始にかけての為替レンジを以下のように予測しました。
 ご参考になれば幸いです。
 よい年をお迎えください。

●ドル円
上値抵抗114.384
均衡112.590
下値支持111.109

●ユーロ円
上値抵抗135.665
均衡113.928
下値支持131.614

●豪ドル円
上値抵抗89.024
均衡85.771
下値支持84.904


※当コラムは毎週木曜日の更新です(木曜日が祝日の場合は休載となります)。

このページの先頭へ

このページの先頭へ

プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】

コラム一覧

鈴木郁雄の実践トレーディング 外国為替古今東西 行天豊雄 外貨投資 転ばぬ先の智慧 田嶋智太郎
市場養生訓 小口幸伸
為替大観 小池正一郎
為替の話・トレンドを掴め! 木村佳子
武市のなぜなにFX 武市佳史

FX取引(外国為替証拠金取引)、商品CFD取引および証券取引に関するご注意

パートナーズFX、パートナーズFXnanoおよびCFD-Metalsは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格とには差額(スプレッド)があります。

取引手数料は無料です。ただしパートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの受渡取引に限り、1通貨単位あたり0.10円の手数料をいただきます。

パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの取引に必要な証拠金は、取引の額の4%以上の額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。法人コースの証拠金は、取引の額の4%の額と、金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額のうちいずれか大きい額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第27項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。

CFD-Metalsの取引に必要な証拠金は、取引の額の5%以上の額で、証拠金の約20倍までの取引が可能です。 国内上場有価証券の売買等に当たっては、最大で約定代金の2.7%の手数料(消費税込み)、最低手数料は取引形態等により異なり最大で2,700円(消費税込み)をいただきます。国内上場有価証券等は、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等および有価証券の発行者等の信用状況(財務・経営状況を含む)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)があります。

取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

〈商号〉株式会社マネーパートナーズ(金融商品取引業者・商品先物取引業者)
〈金融商品取引業の登録番号〉関東財務局長(金商)第2028号
〈加入協会〉日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 日本商品先物取引協会

このページの先頭へ

FX(外為取引)・証券のマネパHOME > マーケット情報 > FXコラム > 為替の話・トレンドを掴め! > 第738回 2017年12月28日~1月4日~初旬の為替見通し