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第795回 2019年2月14日~2月20日までの為替見通し

2019年02月14日

次の更新までの各通貨の予想レンジは以下の通りです。

●ドル円
上値抵抗111.414(日柄面で少し先になるが111.939くらいに戻る可能性を意識したい)
均衡110.715
下値支持110.080

●ユーロ円
上値抵抗125.462
均衡124.728
下値支持123.888

●豪ドル円
上値抵抗79.167
均衡78.316
下値支持77.147


 すでに始まっている2020年大統領選挙。「今日、かくも貿易摩擦が激化し、防衛面でも米国と考え方に隔たりが生じているのは民主党オバマ政権の政策が間違っていたか無策だったからだ」とニュアンスを対民主党に傾斜させる発言をし始めたトランプ大統領。
 そして、その後ろにはペンス副大統領が控え、対中政策に厳しい姿勢を示し、アメリカだけでなく周辺国の安全保障への注意喚起を促進しています。
 ペンス米副大統領は訪問先ポーランドで、地元当局が中国の通信機器大手ファーウェイの社員をスパイ容疑で逮捕したことを称賛。
 安全保障上の脅威と位置づけるファーウェイの製品の排除を目指す方針を強調し、「ひかないぞ」という姿勢を改めて知らしめました。
 2020年大統領選に共和党はトランプ&ペンスの二段構え式で「仮想敵国=中国」に対して厳しい姿勢で挑んでいるわけです。
 次々と選挙公約を果たしてきたトランプ大統領にとって、対中問題のほかはメキシコの壁がやり残した仕事。
 ベネズエラ国内が騒がしくなってくると、中国が投じた5兆円を超える投資資金が焦げ付くリスクがあるほか、ドミノ倒し的にメキシコにも難民が押し寄せます。ベネズエラは人口が約3198万人ですが、メキシコは1.292億人。すなわち日本に匹敵する人口を有する国です。
 そこに人が押し寄せてきたらそれはメキシコ国民も不安でしょう。石油価格頼みの両国。WTI53ドル水準では経済活況度はぱっとしないわけで、不法移民としてでも好調なアメリカに働き口を求めてもぐりこみたいという人数は増加するかもしれません。

 なるほど、壁はやっぱり必要だということになればトランプ大統領も面目躍如ですね。
 よって大統領選挙前か直後にベネズエラの抱える火種の勢いが増す可能性はあろうかと思います。
 さて、為替ですが、トランプ政権発足以来、見てきたように悪材料がたくさんある時はその後、ドルも株価も強くなる確率が高いです。米中、米朝問題や議会予算問題等がある中、今後、111円台乗せに踏みあげられる可能性は意識しておきたいですね。


※当コラムは毎週木曜日の更新です(木曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】


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