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第796回 2019年2月21日~27日までの為替見通し

2019年02月21日

次の更新までの各通貨の予想レンジは以下の通りです。

●ドル円
上値抵抗111.724
均衡110.715
下値支持①109.606-109.777
下値支持②108.803

●ユーロ円
上値抵抗126.383
均衡125.986-125.147
下値支持124.833-123.508

●豪ドル円
上値抵抗80.644
均衡79.397
下値支持77.111-77.943


トランプ大統領と北朝鮮・金正恩朝鮮労働党委員長との会談が近づく中、アメリカ50州のうち16州が、トランプ氏がメキシコとの壁費用の捻出に国家非常事態宣言したことに反対提訴。しかし、反対州のいずれもが民主党の司法長官を持つと知ると2020年大統領選挙をにらんだ運動も同然ですね。トランプ氏はわざと二項対立構造を作って、選挙戦を有利に運ぼうとの戦略かもしれません
16州は全体の約3割。
鉄条網で行くのか、壁なのか。いずれが米国民にとっていいことなのかはベネズエラ問題と微妙に絡んできます。
かの国がデフォルトなどで金融破たんし、今でも経済困窮が続いているのにさらにそれが著しくなれば難民が発生します。
食い詰めた人々はどこに行くのか。近場ならメキシコでしょう。メキシコは人口が日本と同じ規模です。そこに何万人、何十万人と難民が押し寄せれば、ドミノ倒し式にアメリカにも影響が及びます。
するとアメリカ国境沿いには厄介な問題が発生します。トランプ大統領のメキシコの壁、やっぱりあったほうがいいという情勢になるかもしれません。

折からロシアでは豚コレラが蔓延。そのロシアから豚を輸入していた中国も豚コレラが発生。一年間30キロは豚肉を食べる中国人にとってこれは死活問題。
そこで、大豆だけでなく、アメリカから豚肉を輸入することになった中国。アメリカは世界的な豚肉輸出国なので、貿易不均衡解消には好都合なわけですね。

メキシコの壁も豚コレラも、選挙絡みの視点で見えると、ああ、なるほどと思えてきませんか?
公約を何が何でも果たそうとしているトランプ氏の再選にとってはエッジが効かせられることになり、その闘う姿に対し、反対派が声を上げれば上げるほど二項対立が深まり、主役トランプ氏が目立つ構図です。
日本がモリカケに続き、この大事な時に野党が統計問題ばかり国会で追及していられるのも、トランプ大統領が北朝鮮問題に手を突っ込み、ミサイル発射が収まっているからこそといえます。
為替など資産運用の観点から、ポリティカル・エコノミーの見地から考えるとトランプ大統領は反対メディアが叩く通りの人物なのか、よくよく見極めるべきかと思います。
さて、マーケットはどうなるか。トレーダーはどう動くのか。
期待感が大きいとき、仕掛けとして予想外のレンジが実現することもあるので、ノリすぎず、悲観せずというスタンスでいきたいですね。


※当コラムは毎週木曜日の更新です(木曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】


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