FX・CFD・証券取引のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-

為替の話・トレンドを掴め!

最新の記事

第814回 2019年7月11日~17日までの為替見通し

2019年07月11日

次の更新までの各通貨の予想レンジは以下の通りです。
●ドル円
上値抵抗②108.413
上値抵抗①108.033
均衡107.814-107.557
下値支持①107.231
下値支持②106.833

●ユーロ円
上値抵抗122.418
均衡121.673
下値支持121.177

●豪ドル円
上値抵抗76.173
均衡75.210
下値支持74.844-74.794

 先週のドル円見通しでは私が想定していた上値抵抗見通し108.437より実際は40銭ほど上の価格108.988が実現していました。売り方へのストップロス狙いのシステム売買プログラムの影響かと思います。
 「こんな価格は長続きしないだろう」と観察していたところ、10日公表の米連邦準備理事会(FRB)の6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の発表直後から一気にドル急落。これもシステム売買の影響だろうと思いますが、一気呵成のつるべ落としの下げで7月30-31日のFOMCでの利下げを織り込み始めました。
 が、利下げ幅が0.50になるか0.25になるかは未定でまだまだ相場の材料になりえますから一辺倒なスタンスは危ういなと思います。

 これまでの発言歴から「早く利下げし、順イールドに戻すべき」とのスタンスであろうトランプ大統領にしてみれば、パウエル利下げ含み発言で株高に振れることやドル安実現で輸出企業に相対有利な環境実現も歓迎しているだろうと思います。
 今は7-12月下期の企業業績を意識する時。FFレート引き下げによるドル安による米企業業績に寄与する効果を期待も持てそうです。
 また、日銀の資金供給が外国人の日本株売りを吸収している環境から考えても、円資産売却でドル転すれば、為替差益も得られます。
 しかし、国債を売りさばき、財政資金を獲得する点においては長期国債の金利が過度に低くなるのは避けたいはずです。ある程度、他国と比較して米国債にシフトしようとするモチベーションは確保しておきたいだろうと推察します。
 FF金利を引き下げ過ぎれば、秋から冬場に相場展開が難しくなったとき、伝家の宝刀として利下げの効果を狙えなくなります。

 こうした点から、次のFOMCまで、あと18日ある中でドル安が一辺倒に進むと考えるのはリスキーだと思います。
 引き下げ幅は0.25か、0.50か? 経済指標の出方によってはドル先行きにはまだまだ一筋縄ではいかない相場展開があると思います。
 米国債に流入してきそうな資金量が多くなれば、10年物国債の流通利回りは低下傾向となり、そうなればFFレートは何度かに分けて引き下げというコースも考えられはするけれども、過度にドル安が進むと輸入物価が上昇してしまうので、金利引き上げ方向のスイッチを押しかねない。
 金利を順イールドに復帰させつつ、過度にドル安が進まないようにする装置はないものか?
 これに合致しそうなのがイランとの緊張関係による石油価格の変動です。
 今年6月には50ドル近辺まで値下がりしていた原油価格が昨今のイランとの緊張関係によって60ドル台に回復。この原油価格の上昇が過度なドル安実現を阻止するバルブ役になっていると見なせます。
 イランが「アメリカが指摘するような行為はしていない」と強く抗議している点などから、米ドルが金利引き下げ局面でも超スピードでドル安にならない調節を、状況を見ながら実行している可能性を想像すると、ドル安シナリオ一辺倒ではない新たな視点が広がるのではないでしょうか。


※当コラムは毎週木曜日の更新です(木曜日が祝日の場合は休載となります)。

このページの先頭へ

このページの先頭へ

プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】


FX取引(外国為替証拠金取引)、商品CFD取引および証券取引に関するご注意

パートナーズFX、パートナーズFXnanoおよびCFD-Metalsは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格とには差額(スプレッド)があります。

取引手数料は無料です。ただしパートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの受渡取引に限り、1通貨単位あたり0.10円の手数料をいただきます。

パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの取引に必要な証拠金は、取引の額の4%以上の額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。法人コースの証拠金は、為替リスクを想定し通貨ペアごとに当社が定める額と、金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額のうちいずれか大きい額とします。為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第27項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。

CFD-Metalsの取引に必要な証拠金は、取引の額の5%以上の額で、証拠金の約20倍までの取引が可能です。 国内上場有価証券の売買等に当たっては、最大で約定代金の2.75%の手数料(消費税込み)、最低手数料は取引形態等により異なり最大で2,750円(消費税込み)をいただきます。国内上場有価証券等は、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等および有価証券の発行者等の信用状況(財務・経営状況を含む)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)があります。

取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

〈商号〉株式会社マネーパートナーズ(金融商品取引業者・商品先物取引業者)
〈金融商品取引業の登録番号〉関東財務局長(金商)第2028号
〈加入協会〉日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 日本商品先物取引協会

このページの先頭へ

FX(外為取引)・証券のマネパHOME > マーケット情報 > FXコラム > 為替の話・トレンドを掴め! > 第814回 2019年7月11日~17日までの為替見通し