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第819回 2019年8月15日~21日までの為替見通し

2019年08月15日

次の更新までの各通貨の予想レンジは以下の通りです。
●ドル円
上値抵抗107.319
均衡106.745-105.949
下値支持104.655

●ユーロ円
上値抵抗120.454
均衡118.018
下値支持116.124

●豪ドル円
上値抵抗72.442
均衡71.539-70.546
下値支持69.281


 為替、株価、金利政策、景気状況も世界的に視界不良、五里霧中状態が続きます。
 トランプ大統領の再選も危ないのではないかとさえ思える市場波乱が起こっています。
 この米中詰将棋、どちらがツムのか、胸突き八丁に差し掛かってきたといえるでしょう。

 かつて香港の大学生が台湾で事件を起こし、逃亡したことから、中国の国法に香港は従うべし、ということで犯人引き渡し条例を施行しようとして始まったのが香港騒動。
 大規模な反対デモが空港封鎖にまで発展し、経済にも大きな影響を与えている事態に。

 7月30日、ついに中国の外務省報道局長・華春瑩氏はトランプ米政権の幹部らが香港民主派の関係者などと会談していることを念頭に「アメリカの作品だ」と記者会見で発言。
 米側の干渉を確信し、「米国は早く手を離し、火中の栗を拾う危ない遊びをやめるよう忠告する」と述べたと伝えられています。
 そのうえで、中国の王毅外相とポンペオ米国務長官は1日、訪問先のバンコクで会談。互いに今後、どう出てくるのか腹の探り合いが続いている状況です。

 中国は香港への人民軍の派遣をにおわせてもおり、そうなるとベネズエラで見たような混乱が生じる可能性が懸念されます。
 ジャーナリストの中には「人民軍派遣で香港が厳しい事態に陥る可能性がある」と見ている人もいます。
 ニューヨークの株式市場が大きく下げたり、米国債2年物と10年物が逆イールドになっていたりするのも、こうした米中対立構造の下での報復合戦として見る視点もあっていいと思います。

 来年1月11日の台湾総統選挙とからめて、米国側(日本も含む)の防衛ラインと中国が核心的利益としている南シナ海、新疆ウイグル地区、香港が今秋、どのような形で進展するかは経済、ひいてはマーケットに大きくボラテイリティをもたらすことだけに要注目です。

 トランプ氏の再選の可能性が厳しくなった時には「もう、ここで引けばアメリカ合衆国は中国の後塵にまみれるとして、一か八かで中国叩きの勝負カードを切ってくる可能性もあります。
 その時には大きなマーケット波乱が起こるかもしれないので「まさか」のレートで買える余力を残しておく必要があります。
 そこにAIがもたらすシステミックリスクも絡んでくるので、一瞬の深みにチャンスをものにするか、飲み込まれていくかについて今から真摯に検討すべきでしょう。

 今般、大型台風で被害が報告されていますが、台風接近のさなか、レジャー優先をした人たちがSOSを発信しているニュースがありましたが、SOSが届かない場合もあるし、届いたとしても救援に向かえない状況もあり得ます。
 マーケットに大型台風が来る可能性を予見し、今からシュミレーションして、ピンチをチャンスに変えられるようにしたいものですね。

 もっとも8月後半にはフランスのビアリッツでG7がありますし、9月13日がメジャーSQであることなどを勘案すると、どこかで晴れ間もあり得ます。踏みあげられる可能性にも目配りしておきたいですね。


※当コラムは毎週木曜日の更新です(木曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】


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