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第820回 2019年8月22日~28日までの為替見通し

2019年08月22日

次の更新までの各通貨の予想レンジは以下の通りです。
●ドル円
上値抵抗107.501
均衡106.395
下値支持104.779

●ユーロ円
上値抵抗120.183
均衡118.803
下値支持116.961

●豪ドル円
上値抵抗74.981
均衡73.581
下値支持70.984

 イタリアはシルクロードの昔から商業的に大変栄えてきた国です。商人の力が強く、張り巡らされてきた政治・経済・宗教を含めたシンジケートが今も脈々と続いている国といえるでしょう。そうした国を政治がまとめ上げるのは並大抵のことではないと思います。
 よほどの手腕を発揮するか、商業者の意のままに動く傀儡か、大衆受け狙いに終始するか、はたまた無能か、派手なパフォーマンス優先で中身は空虚か、要は商業者にとって都合の良い政治であれば許容されるわけです。

 その意味で水と油の極右「同盟」と左派「五つ星運動」で構成された機能不全の連立政権を14カ月間も続けてこられたことは商業優先サイドにとっては好都合だったといえるでしょう。
 イタリアではこの10月にも、右左派入り乱れての総選挙で権力争いが激化しそうです。その10月にはイギリスのブレグジット強硬離脱にまつわるドタバタ劇の可能性や中国の建国70周年、日本では消費増税、天皇即位の儀などイベントが満載です。
 何かと思惑が入り乱れる中、トレーダーにとってはその分、ボラテイリティ発生が予測され、チャンスが多い月になるのではないでしょうか。

 世界経済に占める借金額の総額もリーマンショック直前の1.6倍に膨れ上がり、それに風穴があけばたちまちにして大波が市場を襲う可能性も指摘されており、何がブラックスワンになりえるか、チャンスをものにしようと手ぐすねを引いている人たちにはお化けに見えそうなススキの影探しに余念がないことでしょう。
 少額でFXを楽しんでいる一般人はこんな時、どう過ごせばボラテイリティを有効活用できるでしょうか。
 チャンスの値があれば新規取引も可能なように証拠金の積み増しができるよう、自分の資金繰りをつけつつ、過去につかんだ高値の通貨があれば、それを損切りするのか、温存するのか今からよく吟味したいですね。
 損切りは痛みを伴うものだけに、長期的展望から痛み最小限の出口戦略を立てるもよし、「お楽しみ賃」として妥当な金額を市場参加者に還元するもよし。始まりつつある秋の陣への準備を始めたいところです。

 ボラテイリティの発信源の一つであるトランプ大統領はこのところ、グリーンランド買収構想をぶち上げたり、「選ばれし者」発言をしたり、FRB批判などの情報発信をしていますが、こうした期間が続いた後、シリアスな強硬路線に転じることも少なくないので、引き続き、要観察です。


※当コラムは毎週木曜日の更新です(木曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】


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