●ドル円
上値抵抗107.467
均衡106.041
下値支持104.446-105.034
●ユーロ円
上値抵抗117.132
均衡114.668
下値支持113.523
●豪ドル円
上値抵抗69.403
均衡68.120
下値支持67.122
新型コロナ肺炎と世界という観点で「どう立ち直っていくのか?」を巡って主要国で競争となっています。
すでに克服した、とのスタンスで経済活動を活発化させている中国。その中国に「賠償金請求」と「感染源を隠した」と迫るアメリカ並びにEU主要国+数か国。何しろ、アメリカの新型コロナ肺炎感染者数は全世界数の34%、死亡者数では29%を占め、いずれも世界一の大惨事になっているので怒り心頭。ベトナム戦争での戦死者47,434人の倍近いアメリカ人が亡くなっているわけで、トランプ大統領がギリアドサイエンシズの治療薬とワクチン開発に前のめりになるのもうなずけるのです。
感染リスクよりもインバウンド優先か、春節での中国民大移動の渡航者を受け入れ続け、かつ、国内親中派による防護服寄付など、リスク管理や国防意識の不思議さが災いしたのか、わが国はさらなる自粛延長を決め、国民の社会生活までままならず、かつ、倒産ラッシュなど経済大惨事に見舞われています。
感染者、死亡者数は世界的低位なのに、何故、世界有数の経済大国である日本がこの低レベルの感染者数で国民や経済活動まで自粛しているのか、はなはだ疑問ですが、背景には計り知れない利害関係の調整があるのでしょう。
この最中、盛んにデータ収集と解析をする動きがあることが注目されます。誰がいつ、どういう行動をとったか? どこに出かけ、何をしたか?
時系列で社会現象としてどういうことが起こったか? 街では何が起こり、どういうものが売れているか? 人はどう過ごしたか? 一連のコストはいくらか?
そうしたデータを集め、分析が盛んです。将来に備えての準備なのでしょうか?
新型コロナを一般的なインフルエンザのように「そこにある普通のリスク」程度に人々が受け入れ可能になるまでにどれだけの期間を要するのか? 平時にそうしたシュミレーションをしておくべきところ、まさに今の今、実証実験中?
さて、経済活動再開に欠かせない治療薬候補にギリヤドのレムデシビル以外にもさまざま出てきており、予防薬であるワクチン開発も盛んで次に流行が懸念される秋口~冬場には間に合ってもらいたいですね。
米大統領選挙前後に完成するらしいワクチンなどによって人類は新型コロナを克服できるのか?
中国損害賠償金の請求にどう対処するのか?
今後の世界はどうなっていくのか?
ドイツの成長がもたらしたパワーバランス変調から引き起こされた第一次世界大戦、その際の巨額戦争賠償金への不満から第二次世界大戦に至った過去の大惨事を今まさに新型コロナで踏襲しようとしているかのようなデジャブ感を感じずにいられません。
自粛明け後に、世界はなお一層、一筋縄ではいかない大きな争点を抱えて変調していくとみたほうがいいように思います。
その足音を聞き分けるすべとしてドル円チャートが「このままでは済まない」ような足取りに見え、 3月6日101円257が一番底であったことを確認するような、ドル円二番底探しの気配に用心したいと思っているところです。