次の更新までの各通貨の予想レンジは以下の通りです。
●ドル円
上値抵抗109.149
均衡107.442
下値支持106.880
●ユーロ円
上値抵抗118.262
均衡117.319-116.204
下値支持115.689
●豪ドル円
上値抵抗72.113
均衡70.116-71257
下値支持69.261-69.974
各国の首脳が様々な形で試練に立たされています。我が国では検察官定年延長問題で安倍内閣が野党攻勢を浴びる最中、当の検事長が賭けマージャン報道で辞任の意向。定年延長の根拠として「余人をもって代えがたし」としていた安倍首相の責任論に飛び火しています。
アメリカのトランプ大統領は再選を視野に中国批判を強めていると一部から指摘され対立候補の民主党・バイデン氏に世論調査で水をあけられたままです。
尖閣諸島に連日繰り出している習近平氏率いる中国軍ですが、国内の習氏への不満を外敵に向けさせようとの見方もあり、これまた、盤石とはいえない政権運営といえそうです。
ロシアのプーチン大統領の顔色もさえません。今だ石油価格下落が採算ラインを下回っているためです。
ほくほくしていると思われるのはグローバル展開している巨大企業と国際金融資本家ばかりなり、かもしれません。
さて、マーケットでは6月のメジャーSQ12日が意識されます。6月は外資決算も控えておりポジショントークも多くなる時期です。
実際のところは、この先、新型コロナ用ワクチンと治療薬ができたとしても、いったんさめたお湯が沸くまでには時間がかかります。景気がある程度の水準に戻るのは相当先になると考えるのが妥当でしょう。
健康に不安がなくなったとしても、経済がここまで不透明では懐寂し。旅行に出るゆとりある人口が消失している可能性もあります。したがってインバウンドに支えられた消費の回復もかなり先ではないかと思います。
となると強気論にも角の弱気論にもスタンスを置きにくく、ポジショントークに乗せられにくい結果、相場が凪いでしまうのも致し方ないですね。
とはいえ、まさか、このまま11月の大統領選挙まで行くとは考えにくく、次なるボラテイリティの源泉探しが続くでしょう。人災か災害かはわかりませんが、嵐の前の静けさに油断せず、変動があったらチャンスにできるように身構えておきたいものです。