上値抵抗108.047
均衡107.803-107.048
下値支持106.103
●ユーロ円
上値抵抗122.132
均衡121.150
下値支持120.029
●豪ドル円
上値抵抗74.130
均衡73.630
下値支持72.880
「ボルトン本」や黒人問題での全米デモ、コロナ感染恐怖など、トランプ大統領への逆風が続いています。その影響からか、最新の世論調査では大統領選挙において民主党候補のバイデン氏と共和党現職大統領のトランプ氏支持率は、50%VS 36%でバイデン氏リードと報道されています。
バイデン氏サイドはすでに政権移行チームを組成し、選挙後、スムースに引継ぎができるように整えているとか。
日本ではこれまでの新型コロナ感染症に指針を示してきた「専門家会議」を解散し、新たな諮問会議を設けると発表。7月から新体制で感染第二波に備えるほか、アフターコロナの新しい働き方、生活様式を進めていくようです。災害時に備えることも言われ始めています。
ところで、偶然のたまものか、かつてアメリカ民主党から大統領が出たときはわが国では1995年阪神淡路大震災(クリントン政権)、2011年東日本大震災(オバマ政権)に見舞われました。
「二度あることは三度ある」の不吉な偶然が起こらないようにと願いたいもの。
今後のアメリカ大統領選挙の結果いかんで国内外の情勢は大きく変化します。
トランプ大統領の4年は「無戦争」「中国勢にいわば乗っ取られた格好の国連組織からアメリカ主導を取り戻す」「知財、製造面でもアメリカの権益を守る」というものでした。
前半はそれがうまく回ったものの、後4年もこうした状態だけが続くと干上がる人たちが出てくるのでしょう。中国にモノをかわせるだけでは経済は回っていきません。
そういうとき、これまでの経済社会の偶然の必然、つまり「見えざる手」に例えられる欲望資本主義が「変化」を求めて政治経済に新たな風を起こしてきました。今回もそうなる可能性が出てきたかもしれません。
「無戦争」「アメリカ第一主義」、そして中国による知財盗用阻止で動いてきたトランプ政権。
それでは持たない強欲資本主義は次は担ぎやすいバイデン氏を据えて、大きな商機を獲得すべく、変化を利益につなげていこうとしているのかもしれません。
新型コロナはその装置としてはうまく機能したように感じられます。
人はみな、生命にかかわる病原菌には弱いものです。
命を人質に取られたも同然の新型コロナ騒動は人々の生活様式を「アフターコロナ」「ウイズコロナ」など耳ざわりのいい言葉に乗せてWed会議や遠隔操作で稼働可能な工場、都心部の不動産流動化を受け入れさせていく可能性があります。
しかし、エコノミスト、アナリストからは「民主党バイデン氏が米国新大統領になった場合、新たな規制などが生まれる可能性があり、それを市場は織り込んでいない」と指摘する声があります。すなわち株式、為替の大変動を予感している声があるのです。
それも「変化こそチャンス」と考える「見えざる手」の偶然の必然なのかもしれません。
為替も大統領選挙の行方次第で変化する可能性を今から注意深く観察し研究しておく必要がありますね。