●ドル円
上値抵抗107.442
均衡106.668~105.756
下値支持104.346
●ユーロ円
上値抵抗125.553
均衡124.381-124.661
下値支持123.048
●豪ドル円
上値抵抗76.622
均衡74.708~73.942
下値支持71.167
民主党大会でバイデン氏が正式な候補者としてお披露目された動画は視聴面ではかなりおとなしい数字のようです。「ライブで長く話すとボロが出る」といわれるバイデン氏。その現状がすでにばれている?
「だれがそんな(きれいに編集された)動画を見たいもんか」と述べたトランプ大統領は「そこを突け」とばかりに各所でライブで講演。
この作戦が利いてか大きく引き離されていた支持率も徐々に追いつく動きとなっています。
さらにロシアに亡命中のスノーデン氏の恩赦もにおわせています。
スノーデン氏がアメリカに帰ってくれば、彼に迫る危険を予防したうえで、オバマ政権時代に本格的に作動したアメリカの傍受システム「プリズム」を民主党オバマ政権がどう利用していたかメディア・インタビューを通じて公表する可能性が考えられます。
すると民主党への大ダメージは必至。
トランプ氏の発言は副大統領を務めたバイデン氏を失墜させるのにも効果的な方法かもしれません。
トランプ再選を阻止しようとしている民主党以外の存在(主にGFAMに代表されるIT企業やその大株主)にとってもそれはリスクです。何しろプリズム構成企業なのですから。
トランプ政権ではフリー・グローバルに制限なく活動したい巨大IT企業、そしてその流れに乗ってシステムごと中国で飲み込んでいこうとする動きに担がれた操り人形を民主党候補のバイデン氏として自身の選挙戦を戦っていく構えのようです。
さて、わが国日本はどうしたらいいか?
かつて米大統領選挙の際、民主党ヒラリー・クリントン氏とだけ握手して帰国した前歴を持つ安倍首相のその後の苦労を思えば今回、両候補とのパイプをつなごうとしていることは想像にがたくありません。
しかし、これが思いのほか、大変なのではないでしょうか。政府審議会で中国からの留学生が多い大学の先生方は有識者に採用されていない徹底ぶりであっても、「米中のいずれにつくのか態度を鮮明に」と迫る動きがあるのでは?
それが安倍首相の体調不良の原因の一つとうがつのは考えすぎでしょうか。
目下、日本では究極の個人情報であるマイナンバーを紐付けたIT基本法改正に動こうとしています。
それを推進する起爆剤として「コロナ」が使われ、デジタル化されたスーパーシティ構想を実現させようとしているところで迎える米大統領選挙。
この山場を米中いずれにつくのか明確にして乗り切ることがアメリカのみならず各国にとっても日本にも、各国の政治家にもアフターコロナ時代に生き残っていけるかどうかの重要点なのでしょう。
為替、株価の動きからはトランプ氏に吹いているのはけして悪い風ではないと思えます。ただ、順調に為替、株価がこのまま大統領選挙まで展開し続けるかというと、「変化こそチャンス」への転換はあると思います。ウオール街への配慮はトランプ大統領のこれまでの行動歴から絶妙なタイミングでなされてきました。だからこそ、「予想もしないタイミング=順風満帆な相場展開のさなか」では用心に越したことはないと思います