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第896回 2021年3月4日~10日までの為替見通し

2021年03月04日

次の更新までの各通貨の予想レンジは以下の通りです。

●ドル円
上値抵抗108.111
均衡106.233
下値支持105.565

●ユーロ円
上値抵抗129.260
均衡128.080
下値支持127.127

●豪ドル円
上値抵抗84.278
均衡81.612
下値支持80.798


じわりじわりと進むドル高円安。
そんな中、3月中旬から下旬にかけユーロ、米ドル、円の値にも影響する中央銀行の会合が開催されます。大きな政策変更はないとみられますが、長期金利が上昇しているさなかのドル安継続です。当局者がどんな文言を口にするか、気になるところですね。

さて、その円安とわが国の緊急事態宣言延長をセットで見ると見えてくる風景Ⅰがあります。
なぜ3月末本決算前の春の一番大事な時期に緊急事態なのか。
昨年から忘年会、今年に入って新年会、成人式、そして花見、新卒歓送迎会、謝恩会など次々と自粛モードになり、店舗経営者、従業員、取引会社などが大苦境に陥っています。
にもかかわらず、インフルエンザの40分の1にも満たない罹患者数なのにコロナで緊急時代宣言をし、さらに延長までする。
動物実験や長期の安全性にデータ蓄積がないワクチンの推進で外国から大量のワクチンを輸入する日本。
折からレジ袋有料化、来月からは消費税総合表示などマインド第一の商売に水を差すような政策も続きます。

弱い日本になりえるプロセスで円安ドル高となれば日本の富を買いたい人にとっては好都合な投資環境ですね。
今度、一転、ドル安円高となるときは外国人が今回購入した日本資産で利確するときかと思います。アベノミクス誕生前後に怒涛のように買いまくった日本株の利確を進めている外国人投資家。すでにほぼ売り切ったので今は仕込む時期として円安進行歓迎期なのでしょうか。

この円安の転換点をそうした外国通貨を持つ立場の存在で考えてみれば、まだまだ日本資産仕込みは始まったばかりかもしれません。

日本資産買いといえば残るは株価。
どこかで大きく調整する場面があるのだろうなと考えます。
期末、何か不思議に立て続けの企業の不祥事と合わせてみればこちらは風景2といった感じです。
参考コースとして
原油価格は一服ですが、円安と原油高が進むと、調整シグナルととらえ、2014年コースに似た展開に。
10年サイクルで大規模化する傾向の災害も相場を動かす要素です。
その際は1995年、2011年のマネーマーケットの動き方が参考になりそうです。
現在は3月期末にむけ、今しばらくの円安続行かと予想します。

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】


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