FX・CFD・証券取引のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-

為替の話・トレンドを掴め!

最新の記事

第901回 2021年4月8日~14日までの為替見通し

2021年04月08日

次の更新までの各通貨の予想レンジは以下の通りです。

●米ドル円
上値抵抗110.964
均衡108.264
下値支持106.968

●ユーロ円
上値抵抗130.649
均衡129.308
下値支持128.136

●豪ドル円
上値抵抗83.448
均衡82.311
下値支持80.410


 イギリスはかつて大英帝国と呼ばれ、七つの海を支配してきました。そのイギリスで今年のブレグジットを機に物流が大変化。特に海上輸送ではEU離脱で余計な手続きが必要になったウエールズでの荷下ろし、荷積みが激減し、EUにとどまったアイルランドにはその余波でにぎわいが生じているといいます。

 これに危機感を抱いたウエールズでは過去幾度となくくすぶっていた「英国からの離脱」に再び関心を持つ人が増えているそうです。

 もともとイギリスはグレートブリテン島のイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの「4つの国」が合わさった連合王国。

 ブレグジットで港の衰退を目の当たりにしてイギリスからの分裂のきっかけとなるかもしれないとは皮肉ですね。

 しかし、こうした分裂の危機にさらされようともイギリスにはどうしてもEUから離脱しなければならない理由があったのだろうと推察します。

 さて、そのイギリスの投資会社から「いっそ、非上企業となってモノいう株主からの要求から自由になったら?」と提案されているのが我が国の東芝です。

 東芝といえば世界の国々から一目も二目も置かれた大企業。現在はエネルギーなど各種インフラ事業に軸足を移し、一部上場企業として復帰したばかり。

 が、このイギリスの提案。東芝の分割につながりかねない側面もあり、なぜ今、イギリス系ファンドが東芝に提案なのか、ブレグジットと似て、「表面的な理由」以外に大きな別の理由がありそうに思います。

 目を世界に転じると、この先の大きなイベントといえば、バイデン米大統領と日本の菅総理の会談、五輪後になるか前になるかは不明ながら、菅総理の任期と衆議院選挙。
 来年二月の北京冬季オリンピック。そしてデジタル人民元導入の動き。

 コロナ対策として盛んにDXとワクチン接種が推進されていますが、今の我々には見えていないこの先に待ち受ける「大きな出来事」が後年、史実を振り返れば、ブレグジットや東芝へのイギリスの投資ファンド提案、コロナを変数にした各種の経済政策などが点と線で結ばり、「ああ、そういうことだったのか」と膝を打つことになるのでしょう。

 今週は、まだ、その「ああ、そういうことだったのか」の中身を見通せない時期にあるということで、小幅なトレンド一服で円高方向へリバウンドを考えておきたいと思います。
 トレードのヒントとして、やや、円高方向へのリバウンドを待ち、新規ドル買いのチャンスをうかがう、などのスタンスを取りたいと思います。

このページの先頭へ

このページの先頭へ

プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】


FX取引(外国為替証拠金取引)、商品CFD取引、証券取引、および暗号資産CFD取引(暗号資産関連店頭デリバティブ取引)に関するご注意


【パートナーズFXおよびパートナーズFXnano】
パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの取引に必要な証拠金は、取引の額の4%以上の額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。法人コースの建玉必要証拠金金額は原則、一般社団法人金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額とします。為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第31項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。但し、一般社団法人金融先物取引業協会が為替リスク想定比率を算出していない通貨ペアにつきましては、一般社団法人金融先物取引業協会と同様の算出方法にて当社が算出した為替リスク想定比率を使用しております。取引手数料は無料です。なお、外貨両替については1通貨あたり0.20円、受渡取引については1通貨あたり0.10円の手数料をいただきます。

【CFD-Metals】
CFD-Metalsは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。CFD-Metalsの取引に必要な証拠金は、取引の額の5%以上の額で、証拠金の約20倍までの取引が可能です。

【証券】
国内上場有価証券の売買等に当たっては、最大で約定代金の2.75%の手数料(消費税込み)、最低手数料は取引形態等により異なり最大で2,750円(消費税込み)をいただきます。有価証券のお預りが無く、一定期間証券口座のご利用が無い場合等は、別紙 ①「手数料等のご案内」に記載の 証券口座維持管理手数料1,100円(消費税込み)をいただきます。国内上場有価証券等は、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等および有価証券の発行者等の信用状況(財務・経営状況を含む)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)があります。

【暗号資産CFD】
暗号資産は法定通貨(本邦通貨又は外国通貨)ではなく、特定の者によりその価値を保証されているものではありません。暗号資産は、代価の弁済を受ける者の同意がある場合に限り代価の弁済に使用することができます。暗号資産CFDは、取引時の価格の変動により、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。暗号資産CFDの取引に必要な証拠金は、取引の額の50%以上の額で、証拠金の約2倍までの取引が可能です。取引にあたり、営業日をまたいで建玉を保有した場合にはレバレッジ手数料が発生します。

取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

〈商号〉株式会社マネーパートナーズ(金融商品取引業者・商品先物取引業者)
〈金融商品取引業の登録番号〉関東財務局長(金商)第2028号
〈加入協会〉日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 日本商品先物取引協会 一般社団法人日本暗号資産取引業協会

このページの先頭へ

FX(外為取引)・証券のマネパHOME > マーケット情報 > FXコラム > 為替の話・トレンドを掴め! > 第901回 2021年4月8日~14日までの為替見通し