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第178回 ~MONKEYで読む2016年~

2015年12月30日

 今日は2015年の最終取引日、現在(9:45)のドル円は120.50円。119.77円で始まった今年は、円の安値が125.86円(6/5)、高値が115.90円(8/24)、そして終値がこの水準とすれば、まさに行って来いの相場展開となる。変動幅は121円を挟んで上下約5円の振れ幅の10.04円。まれにみる小さい年間変動幅で幕を閉じることになる。


 さて2016年はどのような年になるか。特に12月が円安派にとってはまさに思いもかけない円高推移となったことで、十二支でいう「未辛抱」の気持ちかもしれない。この流れでいけば2016年は「申騒ぐ」になるが、筆者にとって毎年恒例になっている干支(申年なのでMONKEY)を使い、見通しを考えてみた。


 2016年も変動要因を決定づけるのは中央銀行の金融政策(Money)である。そしてその決定に大きな影響を及ぼす原油(Oil)価格動向もキーワードである。今年は米国の大統領(現在Obama)選挙であり、選挙の年のアノマリーも気になる。


 一方、世界の覇権争いにも新しい動きが出てきた。大きくは中国の台頭だが、機を見るに敏、両刀使いのロシアの出番も増えてきたことで、アメリカの支配力低下が懸念されている。この状態を欧州メディアはニューゲーム(New game)とよんでいる(詳しくは、当コラムの2015./10/21付け No. 170 ~新しいゲーム~参照)が、紛争が激化すればリスクオフが拡大し、ドルの威信低下をもたらす可能性もある。


 2016年は、FRBの利上げで始まった金融政策の正常化(Normalization)も大きな論点となる。米国の利上げに対し、黒田(Kuroda)日銀総裁、ユーロ(Euro)相場の鍵をECBドラギ総裁が、更なる緩和政策に、いつ、どこまで踏み込むかについても重要なポイントだ。時期や内容によっては、相場の分水嶺になる可能性がある。一方、イエレン(Yellen)FRB議長が利上げペースをどのように実行するか、ドル相場の鍵を握っているという点では、より重要な材料である。2016年はこの6点を柱に相場を追い続けていきたい。


 さて、足元では、円高見通しが優勢になっているが、筆者の経験則から、この円高は12月という季節要因が主要因で、今後の方向性は表していないと考えている。特に今年は、来年から外債、外貨MMFなどの特定公社債の譲渡益が非課税から課税に変更されるという税制改正があることから、12月中の外貨売りがドル売りの材料となっている可能性がある。


 ただ、確かに円高要因もある。昨年まで大きなドル買い要因であったエネルギーの輸入が大きく減少していることだ。原油価格の低下が大きな効果となっているが、原発の稼働も始まり、今後もこの傾向が続くとの見通しがある。貿易統計(財務省発表)でみると、前年同期比、毎月30%以上減少している。原油、ガスなどの鉱物性燃料の輸入額は、年前半(2015/1~6)が月平均1兆6千億円余りの輸入額であったのに対し、8月以降毎月千億円単位で減少し、10月の輸入額は1兆2,321億円(前年同月比43%減少)まで減少した(ただし11月は1.29兆円、同、37%減少)。


 これによって貿易収支も大きく減少し、3月(黒字2,226億円)、10月(黒字1,083億円、速報値)と、貿易黒字を記録した。11月には、再び3,797億円の貿易赤字(速報値)となったが、前年比約58%の減少である。原油価格が現水準より大きく跳ね上がらない限り、この傾向は続くと見られ、ドル買い需要は減少する。


 一方、米大統領年のドル円相場について、年初と年終値の比較でみると、1988年以降の過去7回では5勝2敗ドル高(1988年から4年ごとに、+1.49円,+0.5円,+13.14円,+12.54円,-4.84円,-20.74円,+7.54円)だが、2000年からの最近4回では2勝2敗となっている。アノマリーが機能しているとは思えないようだ。


 他の円高要因として、GPIF等大口機関投資家の外貨投資枠が減少も大きい。基本ポートフォリオで外貨投資は23%から40%(株25、債券15)に増枠されたが、既に35.24%(2015年6月末)を消化。また、海外からの来日観光客の増加で円買いが急増、そしてチャート的に円安期間が終わりに近い状態を示していることなど、多くの材料が出ている。


 しかし市場のメインシナリオは、日米金利差拡大によるドル高見通しが優勢であり、筆者も同意見である。また先週、前財務官が、円相場が125円を下回っても日本経済に大きなマイナスにはならない」などと、日米政府間での円安容認ともうかがえるような発言があったことに注目している。


 さて、今回の正月はとても珍しい。世界一斉に休みである。これまでのように日本の正月休み中に世界は動く、と言うことはなく、ゆっくりと考えられる。いずれにしても来週月曜日4日に、世界同時開場であることはありがたい。


 筆者の2016年のドル円予想は、年前半ドル高、後半ドル安の118~132円、年末122円である。またユーロドルは2016年中のパリティ示現を予想している。


 今年1年、ご愛読ありがとうございました。

 どうぞよい年をお迎えください。

(2015/12/30、小池正一郎)


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プロフィール

  • 著者近影 小池 正一郎(こいけしょういちろう)
    グローバルマーケット・アドバイザー。1969年日本長期信用銀行(現・新生銀行)入行後、資本市場部長、長銀証券常務などを歴任。1998年よりUBS銀行外国為替本部在日代表、シティバンク・プライベートバンクを経て、2006年より2015年6月までプリンシパリス.日本代表(国際金融政治情報コンサルティング会社、本部英国ロンドン)。外国為替コンサルタント、ファイナンシャル・プランナー(CFP(r)認定者)。ブログ執筆中(牛誰人のブログ・小池正一郎の世界経済大観)。新潟県出身(関川村ふるさと大使)。

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