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第180回 ~秘かに進む原油急騰の仕掛け~

2016年01月13日

 先週末に米国の情報筋から、原油価格を暴騰させる仕掛けが組み立てられているとの話が飛び込んできた。これが具体化すると、原油価格は一気に100ドルになるくらいの恐ろしいシナリオだ。


 個人的には、にわかに信じ難いが、過去の筆者の経験から、今の世界情勢をみると、一笑に付して切り捨てることができない話と思えた。筆者は過去に、相場の方向が変わる裏には政治あり、と言うケースを何度も見てきたからだ。そうなれば、間違いなく円安になる。その可能性に結びつく現象をこれからは注意深く探っていきたい。


 原油価格の低下により、現在産油国が資産の換金を急いだことで、年初から世界的な株式下落が止まらなかった。しかしこの流れが、今、微妙に変化が出てきたのではないかと見ている。昨日(1/12)は、ほぼ12年ぶりに30ドルを割り29.93ドルまで低下(WTI原油先物)したが、欧米の株式相場は上昇、その勢いは今日のアジア市場にもつながっている。


 これは、単に下がりすぎの値ごろ感からのショートカバー、あるいは自律反発という考え方もある。しかしここに至って産油国はじめ特に米国が、ここ以上価格が下がると世界経済にとって大きな損失になるという危機感が高まってきたのではないかとも考えられる。打った鉄砲の弾が、Uターンして自分に向かってきたとの思いと推測している。


 当初、原油安はサウジによる米シェール石油つぶしが主な目的と言われた。確かに、リグ本数を見れば大幅な減少である。2015年1月末に1223本あったのが、最新(2016/1/8現在)稼働数は半分以下の516本に減少した(米Baker Hughes社調べ)。原油価格の低下により採算性が悪化した会社が操業を停止したのである。しかし、それでもまだ世界景気の後退で需要が減少したことから供給過剰は続いている。


 また、西側諸国からすれば生産量の7割以上を輸出しているロシアに対する形の変わった金融制裁にもなった。しかしISテロの激化を契機として、ロシアは、敵の敵は味方、との側面が出てきたことで、世界の覇権地図に微妙な変化が見えてきた(この情勢は「ニューゲーム」と呼ばれる)。


 今や、原油価格の低下が、もはや世界中誰にとっても悪影響になったと認めざるを得ない。この状況に気付いたとすれば、その問題を解決するためには、原油価格を上げるしかないと思うのは自然ではなかろうか。


 もちろん、原油価格は10ドルまで下がると予測している英銀行もある。しかし、今後の低下リスクと反転リスクのどちらのインパクトが大きいかは、自明の理と思う。その時が来れば、為替市場にも大きな影響がでる。筆者はドル高円安の大きな一因となると分析している。


 今後1週間の相場レンジとして、ドル円は117.80~119.20円、ユーロは対ドルでは、1.0750~1.0950、対円では127.00~129.00と予想している。


(2016/1/13、小池正一郎)


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プロフィール

  • 著者近影 小池 正一郎(こいけしょういちろう)
    グローバルマーケット・アドバイザー。1969年日本長期信用銀行(現・新生銀行)入行後、資本市場部長、長銀証券常務などを歴任。1998年よりUBS銀行外国為替本部在日代表、シティバンク・プライベートバンクを経て、2006年より2015年6月までプリンシパリス.日本代表(国際金融政治情報コンサルティング会社、本部英国ロンドン)。外国為替コンサルタント、ファイナンシャル・プランナー(CFP(r)認定者)。ブログ執筆中(牛誰人のブログ・小池正一郎の世界経済大観)。新潟県出身(関川村ふるさと大使)。

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