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第189回 ~短期的テーマ探し~

2016年03月23日

 先週の日銀、FOMCの政策決定会合を終え、3月の中央銀行シリーズは幕を閉じた。発表後の為替市場の値動きをみて、これで、これまでの日・欧対米の金融政策の逆進性の限界がはっきりした、との見方が高まった。緩和政策の限界論である。しかし筆者は、これで、これまでの変動要因との決別になったとは思っていない。あくまでも4月以降の新シリーズまでの短期的な一息と考えている。


 欧米は今週末からイースター休暇、来週は四半期末、そして日本では年度末の時期である。今後1週間は季節的要因を控えた薄商いの時期となり、4月にはこの金融政策の違いが再び前面に出ると考えているからである。ただ当面のテーマを模索する新しい動きが浮上する可能性はある。


 今回の中央銀行シリーズの後半を振り返ると、ドル円は、日銀、FOMCの政策変更はなかったことで、1年5か月ぶりの水準、110.66円まで売られた。三角持合いを上に抜けて、レンジは上方にシフトすると先週予想したが、残念ながら逆に行った。それだけ、市場は日銀に対しては追加緩和、FOMCに対しては利上げの示唆を期待していた参加者が多かったことになる。


 ただ、日銀の変更なしの結果に対しては、円高の動きは限定的であった。直後に失望感によりドルは1.50円売られ112.60円まで下落したものの、すぐに展望レポートの発表になる4月の会合(4/27-28)に期待を移したことで円安方向に転換し、発表前の水準に戻した。


 しかし翌日FOMCの発表に対しては、当初は様相を異にした。予想以上のハト派的な結果にドル売りが殺到、110.66円と2014年10月の水準まで急落した。今年の利上げ見通しが、ドットチャートの中央値で4回から2回に減るとの見方が示されたことが大きな要因となった。


 感覚的に、米ドルの低金利が続く可能性があると感じていても、具体的に政策責任者の見通しが発表されると素直に反応するのがディーラーの習い性である。また、最近は、特にアルゴリズム系の取引手法が値動きに大きな影響を与えている。これは、ある意味「オール オア ナッシング」、すなわち一つの言葉で売買を決めるシステムであり、今回も、FOMCのこの発表データに機械的に反応、即ドル売りとなったものである。


 ただ、逆の材料が出れば、アルゴリズムは簡単に方向を逆転する。翌日に複数の地区連銀総裁から、4月の利上げ可能性を示唆する発言があったことでドルは反転、112.50円近辺と最安値から2円近く戻ってきた。ちなみにその総裁とは、サンフランシスコとアトランタ連銀総裁であり、この二人とも今年は投票権がない。今年投票権を持つ連銀総裁は、毎年投票できるニューヨーク連銀の他、クリーブランド、ボストン、セントルイス、カンサスシティの5行である。


 では、今テーマになるのは何か。それは何と言っても米国経済である。来週金曜日から4月1日、早速米国雇用統計が発表になる。米国の利上げは今年中には少なくともあと2回予定されている。否が応でも材料にしていかなければならない。その材料になるのが米国経済であり、物価動向である。また原油価格に底値感がでて40ドル以上が定着し、上昇基調が出てくれば、産油国からの株売り圧力も減少すると期待でき、ドル買い要因になる。


 一方、欧州のテロ問題深刻化、英国のEU脱退問題は、ユーロ売りの引き金になりやすい。やはり金利差、成長力格差から米国への見直しが再浮上する。しかし、トランプ大統領誕生への不安については、まだ議論が深まっていないと考えているので、今材料視する必要はないだろう。


 そこで、今後1週間のドル円の相場レンジは、季節要因を考慮して111.80-112.80円と小動きを予想。ユーロは対ドルでは、1.1100-1.1250、対円では124.50-126.50と予想している。

(2016/3/23、小池正一郎)


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プロフィール

  • 著者近影 小池 正一郎(こいけしょういちろう)
    グローバルマーケット・アドバイザー。1969年日本長期信用銀行(現・新生銀行)入行後、資本市場部長、長銀証券常務などを歴任。1998年よりUBS銀行外国為替本部在日代表、シティバンク・プライベートバンクを経て、2006年より2015年6月までプリンシパリス.日本代表(国際金融政治情報コンサルティング会社、本部英国ロンドン)。外国為替コンサルタント、ファイナンシャル・プランナー(CFP(r)認定者)。ブログ執筆中(牛誰人のブログ・小池正一郎の世界経済大観)。新潟県出身(関川村ふるさと大使)。

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