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為替大観

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第191回 ~シナリオつくりの訓練~

2016年04月06日

 110円割れは当面の円高ターゲットの目標値か、あるいは新たなレンジのスタート地点か、市場の探り合いが始まった。市場は流れは後者の空気だが、個人的には、前者の立場を取っている。


 ただし、多くの要因で不確定要素が多く、微妙なバランスを保ちながら、ずるずるとドル安円高が進んでいるため、イベントごとに方向性が変わってくるので、常に息を抜くことができない毎日である。


 長期運用を考えるならば、「木は空まで届かない」や、「底のない海はない」などと、ならして考えると平準化するので、あわてて損切りすることはないと平然としていることはできるが、毎日為替で勝負している参加者にとっては、そうはいかない。イベントごとに、その見通しを予測し、結果毎のシナリオを作っていかなければならない。


 その点で、毎日ウオッチしているのは、原油価格である。上がればドル高株高、下がればドル安株安の傾向がある。原油の値動きを横目で見ながら、売買が行われていると言ってよい。その間に、米国を中心としたファンダメンタルズ情報、いわゆる景気指標が発表されてくる。


 以前、毎年利益を出す米国証券会社で1年間トレーニーを受けたとき、利益を出すために必要なことはシナリオつ作りであると教わった。そして「相場が自分が考えたシナリオ通りに動かなかったときは、躊躇なく市場から出ること(ポジションを切ること)が重要」との言葉を叩き込まれた。


 最初は一日だけのポジション(オーバーナイトは持たない)ではじめたので、毎日が勝負。朝、一日のイベントごとに自分なりをシナリオを作り、それに沿った売り買いを行う。結果が出たら、利益が出るようであれば、利乗せを行い、逆に出たら決められた損切ラインで機械的に反対売買を行いポジションをスクエアにする、という訓練を繰り返していった。


 この過程で、シナリオつくりのためには過去のケースを勉強することと、ポジションをもつ勇気を育てられた。最初は損を出すのは嫌であったし、こわかった。特に最初のうちは、どうしてこう毎日損切ばかり続くのだろうと、自分はデイーラーには向かないのではないか? と意気消沈する日が続いた。


 しかしこの訓練を続けていくうちに、市場との対話を覚え、少しずつ利益が出るようになってきた。すると利乗せの考え方も学べるようになり、最終的には、「木端で集めていかだで流す(小さな利益で積み上げても、大きな損で一気にマイナスになること)」こともなくなった。


 来週からは、政治絡みのイベントが続く。ワシントンのG7(4/14-15)、産油国協議(4/17)、中央銀行の政策決定会合(最初はECBで4/21)がある。その間を縫って米国の経済指標が出てくる。米国経済は堅調だ。ISM(購買担当者景況感指数)も予想以上に良い数字が出ている。物価も上昇気味。そのため利上げは2回でなく3回になるとの見方も少数だが聞こえてきた。


 「市場のコンセンサスほど危ないものはない」ことも、トレーニーで学んだことだ。これからは、両にらみで進みたい。


 今後1週間のドル円の相場レンジは、109.80-112.00円と予想。ユーロは対ドルでは、1.1250-1.1400、対円では124.00-126.00と予想している。

(2016/4/6、小池正一郎)


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プロフィール

  • 著者近影 小池 正一郎(こいけしょういちろう)
    グローバルマーケット・アドバイザー。1969年日本長期信用銀行(現・新生銀行)入行後、資本市場部長、長銀証券常務などを歴任。1998年よりUBS銀行外国為替本部在日代表、シティバンク・プライベートバンクを経て、2006年より2015年6月までプリンシパリス.日本代表(国際金融政治情報コンサルティング会社、本部英国ロンドン)。外国為替コンサルタント、ファイナンシャル・プランナー(CFP(r)認定者)。ブログ執筆中(牛誰人のブログ・小池正一郎の世界経済大観)。新潟県出身(関川村ふるさと大使)。

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