FX・CFD・証券取引のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-

FX・CFD・証券取引・外国為替のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-

FX(外為取引)・証券のマネパHOME > マーケット情報 > FXコラム > 為替大観 > 第213回 ~三度目の正直でなく三度さっぱり~
為替大観

最新の記事

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

第213回 ~三度目の正直でなく三度さっぱり~

2016年09月28日

 日米の金融政策決定会合、米大統領候補のテレビ討論会という、今後の為替相場を決定づけること間違いないと市場が待ち構えていた重要イベントが終わった。結果はいずれも、政策推進を確認する決定打がなかったという失望感と、一方で不透明感を和らげることになったという安堵感の、入り混じったものであったのではないだろうか。

 この意味では、勝負はまだついていない。市場のコンセンサスはドル安が継続するとの見方だが、個人的には、次に100円割れが起これば、その時をもってこのドル安局面が終わりになる、と考えている。

 市場の気迷いは、発表後の相場展開を見るとよくわかる。日銀発表後には102.79円までの円安後にその日のうちに100.90円まで円上昇。FOMCの発表後は、事前に利上げはない可能性が高いと日銀より読みやすいこともあったことで、上下動はわずか約60銭と小動き。そして大統領選のテレビ討論会においては、無難に終えたとの見方から討論前の水準と比較して円安50銭、円高30銭と合計約80銭というわずかな変動幅であった。

 しかし、現在の市場の大きな流れは、ドル安/円高基調は変わらず、年末にかけて円は90~95円と強含んでいくとの見方もよく聞かれる。そのため現在も米ドルの頭も重く、米景気の急後退やリスクオフ事態が発生すれば、一気に100円割れが起こる地合いである。

 今年に入ってからはドル安が進み、6月以降100円割れは2度あった。一回目は、英Brexitが決まったことでリスクオフが拡大し円が急騰、98.95円を付けたとき(6月24日)、そして2回目は8月中旬以降に米景気指標が後退し、夏休み中の薄商いで投機筋が仕掛けた時に発生した一連の100円割れ(8/16に99.44円まで円上昇)であった。

 この背景は、すでに説明されているとおり、日米金利差の縮小である。米景気後退を示す経済指標が続き、利上げ時期の後退と将来の利上げ幅の縮小を見通していることと、日銀の緩和政策に限界を感じ始めたことが大きい。合わせて米大統領候補がいずれもドル安路線との評価があることもドル高に仕掛けにくい状態となっている。

 このセンチメントを払拭するためには、米国の継続的な成長路線を確認することが重要だ。そのうえで12月のFOMCの利上げを経て、2017年の段階的な利上げへの道筋ができていくことだが、短期的に見ればこの展望を持つことはかなり難しい。ドル円下方圧力が高い理由はここにある。

 一方で、最近は100円の壁は厚い。8/24より1か月間は100円割れがない。100円近くの売りオーダーはことごとく吸収されているように何か厚い壁が立ちはだかっている。これは、市場はすでに上記に述べた現状のドル安を導く市場環境を重視する段階から、ドル回復を見通す2017年以降を展望した相場戦略に移ったのではないか、とも思える。

 例えば、金利見通しであるが、FOMCのドットチャートでは、確かに前回6月展望(2017年末・平均1.632%)に比べれば、1.309%と低下しているが、それでも現水準より3回の引き上げ(0.50+0.25X3)が想定されている。原油価格が上昇し(今後、1バーレル50ドル以上となれば、原油価格は前年比プラスとなる)、クリントン大統領となれば、現実路線を踏襲しリスクオフ懸念が縮小すると期待されるなどがその背景である。

 そこで、もし今後100円割れが起これば、それは「三度目の正直で90円台に定着するシグナル」でなく、その時こそ「3度さっぱりでドル安の終わりの始まり」と考えている。

 そして、今後の節目の水準は以下の通りと注目している。
 100.97円 (76.4%)
 日足21日線 (9/26現在101.89円)
 102.21円 (61.8%)
 103.22円 (半値50%、ほぼ日足89日線103.34)

 *( )内の数字(%)は98.95円(6/24の最初の100円割れ)とそれ以後のドル高値(7/21の107.49円)を高・安として計算したフィボナッチ水準。

そこで、今後1週間のドル円の相場レンジは100.00 – 101.80円と予想。ユーロは、ドイツ銀行をはじめとする金融機関の経営懸念を材料に、対ドルでは1.1050-1.1250、対円では112.00-116.50円と予想している。
(2016/9/28、小池正一郎)

このページの先頭へ

このページの先頭へ

プロフィール

  • 著者近影 小池 正一郎(こいけしょういちろう)
    グローバルマーケット・アドバイザー。1969年日本長期信用銀行(現・新生銀行)入行後、資本市場部長、長銀証券常務などを歴任。1998年よりUBS銀行外国為替本部在日代表、シティバンク・プライベートバンクを経て、2006年より2015年6月までプリンシパリス.日本代表(国際金融政治情報コンサルティング会社、本部英国ロンドン)。外国為替コンサルタント、ファイナンシャル・プランナー(CFP(r)認定者)。ブログ執筆中(牛誰人のブログ・小池正一郎の世界経済大観)。新潟県出身(関川村ふるさと大使)。

コラム一覧

鈴木郁雄の実践トレーディング 外国為替古今東西 行天豊雄 外貨投資 転ばぬ先の智慧 田嶋智太郎
市場養生訓 小口幸伸
為替大観 小池正一郎
為替の話・トレンドを掴め! 木村佳子
武市のなぜなにFX 武市佳史

FX取引(外国為替証拠金取引)、商品CFD取引および証券取引に関するご注意

パートナーズFX、パートナーズFXnanoおよびCFD-Metalsは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格とには差額(スプレッド)があります。

取引手数料は無料です。ただしパートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの受渡取引に限り、1通貨単位あたり0.10円の手数料をいただきます。

パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの取引に必要な証拠金は、取引の額の4%以上の額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。法人コースの証拠金は、取引の額の4%の額と、金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額のうちいずれか大きい額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第27項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。

CFD-Metalsの取引に必要な証拠金は、取引の額の5%以上の額で、証拠金の約20倍までの取引が可能です。 国内上場有価証券の売買等に当たっては、最大で約定代金の2.7%の手数料(消費税込み)、最低手数料は取引形態等により異なり最大で2,700円(消費税込み)をいただきます。国内上場有価証券等は、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等および有価証券の発行者等の信用状況(財務・経営状況を含む)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)があります。

取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

〈商号〉株式会社マネーパートナーズ(金融商品取引業者・商品先物取引業者)
〈金融商品取引業の登録番号〉関東財務局長(金商)第2028号
〈加入協会〉日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 日本商品先物取引協会

このページの先頭へ

FX(外為取引)・証券のマネパHOME > マーケット情報 > FXコラム > 為替大観 > 第213回 ~三度目の正直でなく三度さっぱり~