FX・CFD・証券取引のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-

為替大観

最新の記事

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

第214回 ~自然渋滞は相場変化のしるし~

2016年10月05日

 ドル円がそろりそろりと値を上げている。9/27の100.07を底値に、昨日まで6日上昇が続き、今日10/5には3週間ぶりに103円台をつけた。このような相場展開は、8月の10連騰(間に10銭以下の陰線の3日間を含めて)以来ほぼ1か月ぶり。しかし、今回のドル上昇期間や上げ幅は、まだ8月に及ばない。

 前回は、ジャクソンホールの会議を前後に、イエレン議長はじめ、FOMC関係者から利上げに肯定的な発言が続き、ドルは買い上げられ、9月2日の雇用統計を迎えた。しかし雇用統計に力強さが見られなかったことから、うわさで買い事実で売る の言葉通りの展開となり、二日で一気に約3円もドルは売られた。

 そして今回のドル上昇要因は、前回とやや異なる。9月22日、24日の100円割れ寸前までドルを売られたもの、結果として3度さっぱりとの形で100円を割れずにドルが反騰した。合わせて米国経済指標が、12月の利上げを後押しする数字となりドル上昇を後押しした。

 まず、先週発表になったPSE(個人消費支出価格)コア指数が年率1.7%上昇と前月より0.1%上昇、そして10/3には、ISM製造業景況感が、先月の49.4から再び50以上を回復、51.5と予想(50.4)よりも増加した。特に、新規受注(55.1←49.1)、製造(52.8←49.6)の大幅な増加が好感された。

 さて、今週末は9月米雇用統計が発表になる。NFP(非農業部門新規雇用者数)の予想は+17万人、20万人は割るが、前2か月の数字に改定がなければ3か月平均で19.9万人となり、12月の利上げに大きな障害にはならないだろう。ただ、その前に雇用統計と相関性が高いADP雇用指数が、今晩発表になる。注目したい。

 しかし、今回の相場展開はまるで自然渋滞と言え、個人的にはもっと深い理由があるように思える。政治的な背景である。そのヒントが、米金融界の上層部に近い友人が話していたことだが、米国は100円以下は好まないとの発言である。すなわち1ドル=1円とみれば、100円以下は1以下になり、米国が日本より下になると考えてしまうということだ。物事、ここまで単純に考えることはないかもしれないが、メンツを重んじる国だとすれば、あながち全否定することもできないかもしれない。

 一方チャート的にみると、今日のNY市場終わりが102.90円よりドル高になれば、今年1月末以来初めて、中期(89日)移動平均線を上抜けすることになる。これまでの、5/30(111.45円)、7/21(107.49円)、9/2(104.32円)に次いでのトライであり、重要なポイントと考えている。

 そこで、今後1週間のドル円の相場レンジは、米雇用統計に強い数字が出ることを予想して、102.20円– 104.30円(9/2高値104.32円)と予想。ユーロは、テーパリングの思惑が残り、対ドルでは1.1150-1.1350、対円では114.00-117.00円と予想している。
(2016/10/5、小池正一郎)

このページの先頭へ

このページの先頭へ

プロフィール

  • 著者近影 小池 正一郎(こいけしょういちろう)
    グローバルマーケット・アドバイザー。1969年日本長期信用銀行(現・新生銀行)入行後、資本市場部長、長銀証券常務などを歴任。1998年よりUBS銀行外国為替本部在日代表、シティバンク・プライベートバンクを経て、2006年より2015年6月までプリンシパリス.日本代表(国際金融政治情報コンサルティング会社、本部英国ロンドン)。外国為替コンサルタント、ファイナンシャル・プランナー(CFP(r)認定者)。ブログ執筆中(牛誰人のブログ・小池正一郎の世界経済大観)。新潟県出身(関川村ふるさと大使)。

コラム一覧

鈴木郁雄の実践トレーディング 外国為替古今東西 行天豊雄 外貨投資 転ばぬ先の智慧 田嶋智太郎
市場養生訓 小口幸伸
為替大観 小池正一郎
為替の話・トレンドを掴め! 木村佳子
武市のなぜなにFX 武市佳史

FX取引(外国為替証拠金取引)、商品CFD取引および証券取引に関するご注意

パートナーズFX、パートナーズFXnanoおよびCFD-Metalsは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格とには差額(スプレッド)があります。

取引手数料は無料です。ただしパートナーズFXについては、受渡取引に限り、1通貨単位あたり最大0.40円の手数料をいただきます。

パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの取引に必要な証拠金は、取引の額の4%以上の額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。法人コースの証拠金は、取引の額の4%の額と、金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額のうちいずれか大きい額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第27項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。

CFD-Metalsの取引に必要な証拠金は、取引の額の5%以上の額で、証拠金の約20倍までの取引が可能です。 国内上場有価証券の売買等に当たっては、最大で約定代金の2.7%の手数料(消費税込み)、最低手数料は取引形態等により異なり最大で2,700円(消費税込み)をいただきます。国内上場有価証券等は、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等および有価証券の発行者等の信用状況(財務・経営状況を含む)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)があります。

取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

〈商号〉株式会社マネーパートナーズ(金融商品取引業者・商品先物取引業者)
〈金融商品取引業の登録番号〉関東財務局長(金商)第2028号
〈加入協会〉日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 日本商品先物取引協会

このページの先頭へ

FX(外為取引)・証券のマネパHOME > マーケット情報 > FXコラム > 為替大観 > 第214回 ~自然渋滞は相場変化のしるし~