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第216回 ~消えないトランプリスク~

2016年10月19日

 今日は先週金曜日以来の103円前半までドル円は下落した。ただこれは、今晩のクリントン対トランプの米大統領候補者の第三回目のテレビ討論を前にしてのポジション調整と考えている。今回は政策中心の討論を期待しているが、テレビ討論はこれが最後、何が出てくるかわからない怖さはある。いったんポジションを小さくしておこうとの考えがあっても不思議はない。

 二日前だが、米国の友人に現地の生の声を聴いてみた。一人は金融リスク管理のコンサルタント会社の社長、「トランプ勝利の確率は、1ヵ月前は、50:50であったが、今は20:80だ。クリントン勝利の確率が大きく高まった。 しかしトランプの勝つチャンスがゼロではないということだ」との意見であった。仕事柄、リスクを慎重に考えることを理解しなければならないが、やはりブレグジットの再来を懸念するということだろう。

 それは、もう一人の友人の言葉で、改めてトランプ勝利の可能性を無視してはいけないと実感した。彼は、米国の著名な個人投資家であるが、支持率の構造からの判断を話してくれた。どれも若者(Yonger people)の支持率が反映されていないことに留意しておくべきだ、との意見であった。学生などの若者は、どちらかと言えばトランプ支持が多いとの見方を、別の専門家からも聞いている。トランプが絶対引き下がらない理由が、ここにあるかもしれない。

 クリントン勝利を前提とした相場見通しが市場に織りこまれつつあるが、残りあと3週間足らず、これからは、市場への織り込み度を毎日チェックしてポジション戦略を作るとの心構えが必要と考えている。

 ところで、頭書に書いた「ポジション調整である」と考える理由であるが、それをチャートで確認したい。特に注目しているのは移動平均線(筆者は30年来21日線(短期)、89日線(中期)、200日線(長期)を使用)に、ドル高への基調変化がみられることだ。

 まず、日々線が今年1月29日以来初めて中期線を上回ったことだ。1月はわずか二日間だけだったが、現在は10月5日以来、今日19日まで継続中である。これまで5月末と7月20~21日に近づいたことがあったが、すぐ反落した。それが今回は2週間以上も上回っている。今日現在中期線は102.60円近辺で実勢より一円近く上回っている。

 次に、日足で見て、短期が長期を上回るゴールデンクロスが直前に来ていることにも注目したい。現在の短期線は102.45円近辺だが、ゴールデンクロスまで15銭あまり。中期線は年初から下落しているのに対し、短期戦は10月初めから上昇に転じており、その計算期間の最初が101円前後であることから、今後2~3日で短期線が中期線を上回ることが確実な勢いである。これは、今年1月4日にデットクロス(短期戦が中期線を下回ること)になって初めての現象であり、きわめて大きな基調変化だと考えている。

 もちろん、短期的には、ドル安調整のシグナルもある。買われすぎ、売られすぎを示すRSI(13日間を使用)で見ると現在71となっており、やや買われすぎを示している。米国の経済指標も予想通りで、材料出尽くし。アトランタ連銀のGDPナウ(第3四半期予想)も、1.9%へと大幅な低下となり、米金利も原油価格の足踏み状態である。

 ここ一週間あまり、ドル円相場は103円から104.50円の狭いレンジの中で取引が続いており、嵐の前の静けさのような趣だ。そしてこれがいつまでも続くとは考えにくいのが、相場の常。明日以降は、住宅指数を中心に米国経済指標の終盤戦が始まり、短期的にはレンジ離れも考えて起きたい。

 今後1週間のドル円の相場レンジは、102.50円– 104.00円。10/13には104.63円とそれまでの高値104.32円を上回ったが、今週は一休みと予想している。ユーロは、明日ECBの理事会があるが、ポルトガル情勢の懸念から金融緩和政策は維持されると考え、対ドルでは4か月ぶりの安値1.0963(10/17)を更新し1.0880-1.1100を予想、対円では113.00-115.50円と予想している。
(2016/10/19、小池正一郎)

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プロフィール

  • 著者近影 小池 正一郎(こいけしょういちろう)
    グローバルマーケット・アドバイザー。1969年日本長期信用銀行(現・新生銀行)入行後、資本市場部長、長銀証券常務などを歴任。1998年よりUBS銀行外国為替本部在日代表、シティバンク・プライベートバンクを経て、2006年より2015年6月までプリンシパリス.日本代表(国際金融政治情報コンサルティング会社、本部英国ロンドン)。外国為替コンサルタント、ファイナンシャル・プランナー(CFP(r)認定者)。ブログ執筆中(牛誰人のブログ・小池正一郎の世界経済大観)。新潟県出身(関川村ふるさと大使)。

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