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第222回 ~トランプラリー バージョン1~

2016年12月07日

ドルの強さは衰えない。今年の幕開けは120円台。日本の株式相場は、すでに一足早く年初来高値を更新したが、ドル円もこのままいけば1年かかってV字回復の「行ってこい」相場が実現しそうな勢いに見える。

 その強さを示す一つのデータが、昨日ついに実現した大型ゴールデンクロスだ。短期(21日)線が、中期(89日)線、長期(200日)線と次から次へ上抜けして、それより長い300日移動平均線を上抜けしたものだ。300日線を下抜けしたデッドクロスが出現したのが年初の1月6日だったので、ほぼ1年かかってそれを完全に逆転、個人的には極めて大きな出来事と読んだ。

 行ってこい相場(すなわち今年中に120円台に回復)の実現のためには、まず115円の大きな節目を越えなければならないが、個人的には、120円は難しいが、115円越えは今月中に達成すると考えている。その理由は金利差の拡大基調は変わらない点と、トランプオン相場(トランプ政権の経済拡大政策期待を背景としたリスク選好相場)は維持されていくという点である。

 金利面であるが、ポイントは、来週開催の米FOMC(12/13-14)で来年以降の利上げ姿勢に強気が出ると予想していることだ。市場ではすでに利上げ確定を織り込み済みで、まさに「Buy the Rumor, Sell the Fact(うわさで買って、事実で売る)」であり、経験に沿った戦略をとれば、14日まではドル買いを進め、正式決定でドル売り、となる。

 確かに、利上げは12月で打ち止めと考えるか、あるいはイエレン議長から2017年利上げ慎重発言が出れば、上記の通りのドル売りが出てこよう。しかし個人的には、むしろインフレ懸念や、米国景気の順調な成長を見通した金利の正常化が進むと考えており、利上げペースは加速する可能性があると予想している。

 一方トランプ次期大統領の政策実現性に対しては、まだ就任していないため不透明であり、いつまでもトランプラリーは続かず、年末を控えそろそろポジション固めをするので、これからは大きな相場は来ないとの見方がある。

 しかしトランプ氏が「ドルは高すぎる」などのドル高をけん制する発言が出ない限り、これまでの閣僚の人選や発言から、このドル高基調は少なくとも就任後100日くらいまでは続くと考えている。ただ、トランプ氏はツイッターを活用しているので、土日祝関係なくスマホは離せないのが厄介だが。。。

 ところで、チャート的にも面白い現象がある。現在、大きな節目となる115円を前に足踏みしているが、今は次のステップに進むためにエネルギーを蓄えているように見える。今年初めにドルが下落していったとき、2月10日に115円を割った後、何回も115円越え目指してドルの買い上げがあったが、その後115円台に戻ることはできなかった。

 この相場動向から判断すると、115円越えに時間のかかることは十分に納得できる。しかし、逆に超えてしまえば次のポイントは116円まで大きなバリアはないので、越えてしまえばドル買いの勢いは再燃するとみている。そのタイミングは、FOMCかBOJの政策決定会合であろう。

 今後1週間のドル円の予想レンジは、113.00円~115.50円としている。一方ユーロは、明日(12/8)のECBの理事会後のドラギ発言次第でどちらにも大きく動く可能性があるが、個人的には、まだ緩和基調は継続されると考えており、2017年のパリティ(ユーロとドルの等価)に向かってユーロは軟調に推移すると予想している。対ドルでは1.0600-1.0850、対円では121.50-124.50円と予想している。
(2016/12/7、小池正一郎)

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プロフィール

  • 著者近影 小池 正一郎(こいけしょういちろう)
    グローバルマーケット・アドバイザー。1969年日本長期信用銀行(現・新生銀行)入行後、資本市場部長、長銀証券常務などを歴任。1998年よりUBS銀行外国為替本部在日代表、シティバンク・プライベートバンクを経て、2006年より2015年6月までプリンシパリス.日本代表(国際金融政治情報コンサルティング会社、本部英国ロンドン)。外国為替コンサルタント、ファイナンシャル・プランナー(CFP(r)認定者)。ブログ執筆中(牛誰人のブログ・小池正一郎の世界経済大観)。新潟県出身(関川村ふるさと大使)。

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