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第226回 ~2017年はリスクを超えるリウォードを狙え~

2017年01月04日

 あけましておめでとうございます。

 2017年の幕開けは、まさに「去年今年貫く棒の如くもの(虚子)」である。為替市場では昨年からの米ドルの強さを再確認した形で118円台に再上昇、株式市場はそれ以上の勢いで昨年来の高値を更新した。もはや上滑りではない上昇気流ができつつあるようだ。

 特にドル円は、昨年末二日間は日足ベースで日中安値が短期(21日)線で下げ止まったうえ、今年に入ってからはまた上放れしてきたことで、12月の高値118.66円超えが視野に入ってきた。その最初の関門が今週末の雇用統計だが、雇用者数(予想14.5万人)が10万人割れになるなど、よほど悪い数字でない限り、そこでドル高の弾みがつく可能性がある。昨日から発表が続いている米、中、欧のPMI(購買担当者景況感指数)の強さも、世界景気の明るさに期待が持て、ドルの買い材料になっている。

 ではこの勢いはどこまで続くか、また上昇を止めるリスクは何か、筆者は下記の通りのシナリオを描いている。まずドル円の年間見通しは、前半円高、後半円安の105~125円と予想、そして四半期ごとのレンジとその背景(カッコ内)として、以下の通りに考えている、

・1Q:110~121円(トランプ政策期待と利上げ効果でドル高スタートも、トランプラリーの反動が起こり、徐々に円高へ転換)。
・2Q:105~115円(仏選挙など欧州不安とトランプ100日後のダブル不安のリスクオフが優勢になりドル下落、円高へ)。
・3Q:110~118円(トランプ政権への見直しと欧州情勢の落ち着きから、米景気成長路線が再点火し、ドルは持ち直し)。
・4Q:115~125円(相場秋の陣:米の利上げペースが加速し、減税効果とともに米国への資金流入が拡大し、ドルは再上昇、年初来高値へ)。

 次にリスクであるが、まず「トランプ自身がリスク」という言葉を越えなければならない。1月20日の就任演説が今年の方向性を決めるかもしれない。トランプラリーの再点火か、はたまたトランプ暴走の入り口となるか、世界中が注目している。その衝撃を和らげる必要性を感じたのか、トランプ氏は、今日ツイッターで、一週間後の来週11日に記者会見を行うことを発表した。そこで、市場がどの程度織り込むか、就任演説の前哨戦となる可能性が高く、こちらにも注目したい。

 今年は、金融から政治に焦点が移ることは間違いないだろう。欧州の選挙、Brexitの進捗、米中ソの覇権争い、中国の新たな世界戦略での火種、中東紛争と原油価格への影響など、不透明要因が休みなく市場を襲ってくる。ユーロはパリティ(等価)までの下落が必至である。トランプ大統領の出現で、これまでの常識が通じなくなったと考えられ、次週では新しい視点で政治に焦点をあて、リスクとリウォード(報酬)を分析したい。

 今後一週間の相場レンジは、ドル円が116.80-118.80円、ユーロドルは1.0280-1.0500、ユーロ円を121.50-123.50円と予想している。
(2017/1/4、小池正一郎)

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プロフィール

  • 著者近影 小池 正一郎(こいけしょういちろう)
    グローバルマーケット・アドバイザー。1969年日本長期信用銀行(現・新生銀行)入行後、資本市場部長、長銀証券常務などを歴任。1998年よりUBS銀行外国為替本部在日代表、シティバンク・プライベートバンクを経て、2006年より2015年6月までプリンシパリス.日本代表(国際金融政治情報コンサルティング会社、本部英国ロンドン)。外国為替コンサルタント、ファイナンシャル・プランナー(CFP(r)認定者)。ブログ執筆中(牛誰人のブログ・小池正一郎の世界経済大観)。新潟県出身(関川村ふるさと大使)。

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