FX・CFD・証券取引のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-

為替大観

最新の記事

第324回 ~円の連れ安をもたらすユーロ安~

2019年02月06日

 近いと思っていた110円が遠い。理由は簡単だ。トランプリスク健在!万に一つでも、大統領一般教書演説でリスク解消となる発言があれば、ドル選好の動きが高まり、110円はやすやすと超えてくるのではないか、と予想していた。しかし、終わってみれば、まったく新鮮味なし。むしろ、壁建設の必要性が繰り返され、リスクの存在を再認識することになった。

 確かに、始まったとたんは期待感をこめて110円を上回った。しかし、すぐに109.60円台まで下落、その後もドルは弱含みで推移している。内容的に、せいぜい米朝首脳会談の日程と開催地が大統領の口から発表されたことが新たな動きであったが、ただこれも事前に政治専門紙が予想として報道されたとおりの内容であり、この意味では驚きはない。総合的には、2月15日に期限がくる暫定予算の延長も期待薄となり、これではドル円は買えない。

 半面ドルインデックスは、上昇している。インデックスは教書の発表直後は96.13から96.038まで若干売られたが、96.00の節目は割ることなく、夕方(日本時間)には96.23と、1/25以来の水準まで買われた。日足では5日連続して陽線が続いている。リスクオフ時の安全資産と言われるスイスフランに対してもドルは上昇。昨年11/16以来ドル高スイスフラン安の1.00台に戻している。

 ユーロ、ポンドに対しても、ドルは強い。対ユーロは、昨日に1/25以来の1.1380台とドル高になった後、今日もドルは強い。またポンドに対しては、同じく昨日、1/23以来の1.30割れとなったあと、NY終値で1.30台に回復することなく、今日も1.29台と弱含みである。

 ドル円に話を戻そう。110円超えは三日続けてできている。しかし長続きしない。最初の110円台(2/4)は、12月31日以来であったが、他の通貨に比べて、円は思ったほど売られていない。これは、リスクオフには円買い、という反射的な動きが優先されているからだろう。この点で、クロスで円高が進むと円の調整売りが入る、と想定したい。そのタイミングはユーロやポンドに売られすぎが出てきたときとみている。

 ところで、リスクオフといえば、米中通商交渉の進展状況が今月の大きな注目点だ。最近中国の姿勢を推し量るデータが発表された、政府閉鎖の影響で、本来は1月15日前後に明らかになる国別米国債保有残高(2018年11月末)だが、1月31日に発表された。

 中国は、引き続き第1位の1兆1,214億ドルだが、保有残高は6か月連続減少となり、2017年5月以来の低水準となった(一方、日本は1兆366億ドルで、6か月ぶりの高水準。ちなみに、ロシアは1,281億ドルで1年前の約10分の1)。この2か月で減少が続いていると想定されるが、来週初めに北京で行われる米中貿易閣僚級協議に注目したい。

 さて、今後1週間の予想レンジは、ドル円は109.00~111.00円。ユーロは、対ドルでは1.1280~1.1480、対円では124.00~126.00円と予想している。
(2019/2/6,小池正一郎)


※当コラムは毎週水曜日の更新です(水曜日が祝日の場合は休載となります)。

このページの先頭へ

このページの先頭へ

プロフィール

  • 著者近影 小池 正一郎(こいけしょういちろう)
    グローバルマーケット・アドバイザー。1969年日本長期信用銀行(現・新生銀行)入行後、資本市場部長、長銀証券常務などを歴任。1998年よりUBS銀行外国為替本部在日代表、シティバンク・プライベートバンクを経て、2006年より2015年6月までプリンシパリス.日本代表(国際金融政治情報コンサルティング会社、本部英国ロンドン)。外国為替コンサルタント、ファイナンシャル・プランナー(CFP(r)認定者)。ブログ執筆中(牛誰人のブログ・小池正一郎の世界経済大観)。新潟県出身(関川村ふるさと大使)。


FX取引(外国為替証拠金取引)、商品CFD取引および証券取引に関するご注意

パートナーズFX、パートナーズFXnanoおよびCFD-Metalsは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格とには差額(スプレッド)があります。

取引手数料は無料です。ただしパートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの受渡取引に限り、1通貨単位あたり0.10円の手数料をいただきます。

パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの取引に必要な証拠金は、取引の額の4%以上の額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。法人コースの証拠金は、為替リスクを想定し通貨ペアごとに当社が定める額と、金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額のうちいずれか大きい額とします。為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第27項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。

CFD-Metalsの取引に必要な証拠金は、取引の額の5%以上の額で、証拠金の約20倍までの取引が可能です。 国内上場有価証券の売買等に当たっては、最大で約定代金の2.7%の手数料(消費税込み)、最低手数料は取引形態等により異なり最大で2,700円(消費税込み)をいただきます。国内上場有価証券等は、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等および有価証券の発行者等の信用状況(財務・経営状況を含む)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)があります。

取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

〈商号〉株式会社マネーパートナーズ(金融商品取引業者・商品先物取引業者)
〈金融商品取引業の登録番号〉関東財務局長(金商)第2028号
〈加入協会〉日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 日本商品先物取引協会

このページの先頭へ

FX(外為取引)・証券のマネパHOME > マーケット情報 > FXコラム > 為替大観 > 第324回 ~円の連れ安をもたらすユーロ安~