FX・CFD・証券取引のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-

為替大観

最新の記事

第332回 ~第2四半期は今年最後のドル高~

2019年04月03日

 今週から第2四半期に入った。今日は先週からのドル高基調を引き継ぎ、2週間ぶりに111.50円を越え、200日線(111.45円)を上回ってきた。この勢いはいつまで続くか。円高の前に円安がある。6~7月中に円安のピーク、その後は年末に向かってじりじりと円高に推移していく。円安は115円、円高は12月の106円、それが筆者の今年の見方である。

 その前に、この1週間を見直したい。先週の予想では、米10年債利回りの低下が進み、長短金利差は逆転してきたので、もう少し円高が進むと考えた。しかし、3/28に10年債が1年4か月ぶりの2.34%まで低下したものの、ここを底値に上昇に転じたことから、ドル円も110円を割ることなく反転し続伸、今日に至っている。昨日は、長短金利差も準イールドになり、ドルの上昇をサポートした。まさに先週のタイトル通り、「リスクオフは一時的」となった。ユーロ、ポンドが、弱含みで推移したこともドル高の要因となった。ちなみに、ユーロ、ポンドの相場レンジは予想通りであった。

 さて、第2四半期は、多くの意味で、今年の相場動向を左右すると思われる要因が続く。まず、米景気と金利の関係。ポイントは、景気拡大がどこまで続くか、金利はどのように動くか、である。今期はプラス成長の確率が高く、戦後最長の景気拡張期間と並ぶことになるが、次の四半期(7月以降)を見据えると景気後退の兆しが見え、金利は引き上げを停止するだけでなく、引き下げの機運が高まると予想される。事実、シカゴCMEの先物市場でのFF金利予想(Fed Watch)では、6月以降の引き下げ予想が徐々に上昇している。

 ところで、景気循環を判定しているNBER(全米経済研究所、the National Bureau of Economic Research)によれば、現在の景気拡張は戦後二番目の長さ。これまでの最長拡張期間は、1991年3月から2001年3月までの120か月だ。そして現在は2009年7月から始まってそれに次いでの長さを継続中である。4月で118か月、7月になれば、戦後最長になる。今はその可能性が非常に高い。最終的には、同研究所が、月ベースで判断するが、一般的には、2・四半期のGDP成長率が続いてマイナスになれば景気後退(リセッション)とみなされるが、今の第2四半期、次の第3四半期が連続してマイナスになるとは予想し難い。

 コンセンサス(これほど当たらないものはないが。。)によればリセッションは2020年に到来すると考える人が多い。しかし人間の心理は、将来に来るとわかれば、その準備はなるべく早く行おうとする。それも人より早く、早く、、、と。と思えば、2019年にリセッションが来る可能性は否定できない、ということになる。2020年はアメリカ大統領選挙の年、トランプ大統領がパウエルFRB議長に電話して、金利上昇に不満を述べたことが伝わってきたが、利下げにより、景気後退へのテコ入れを行い、株価上昇を仕掛けるとの見方をとれば、来年までは景気は後退しない、ということにもなる。そのことだけではトランプパワーが有効だとも言えるが、トランプ大統領を巡っては、問題山積である。今年中のドル安必至、筆者のその見方は変わらない。この点については今後順々に取り上げていく予定である。

 今後1週間の予想レンジは、米雇用統計の改善を期待、ドル円は110.20~112.20円と年初来高値更新と予想、ユーロは、対ドルでは1.1150~1.1350、対円では124.50~126.50円、そして英ポンド/ドルは、合意なき離脱回避のための攻防が続き、波乱含みの1.2800-1.3200と予想している。
(2019/4/3,小池正一郎)


※当コラムは毎週水曜日の更新です(水曜日が祝日の場合は休載となります)。

このページの先頭へ

このページの先頭へ

プロフィール

  • 著者近影 小池 正一郎(こいけしょういちろう)
    グローバルマーケット・アドバイザー。1969年日本長期信用銀行(現・新生銀行)入行後、資本市場部長、長銀証券常務などを歴任。1998年よりUBS銀行外国為替本部在日代表、シティバンク・プライベートバンクを経て、2006年より2015年6月までプリンシパリス.日本代表(国際金融政治情報コンサルティング会社、本部英国ロンドン)。外国為替コンサルタント、ファイナンシャル・プランナー(CFP(r)認定者)。ブログ執筆中(牛誰人のブログ・小池正一郎の世界経済大観)。新潟県出身(関川村ふるさと大使)。


FX取引(外国為替証拠金取引)、商品CFD取引および証券取引に関するご注意

パートナーズFX、パートナーズFXnanoおよびCFD-Metalsは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格とには差額(スプレッド)があります。

取引手数料は無料です。ただしパートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの受渡取引に限り、1通貨単位あたり0.10円の手数料をいただきます。

パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの取引に必要な証拠金は、取引の額の4%以上の額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。法人コースの証拠金は、為替リスクを想定し通貨ペアごとに当社が定める額と、金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額のうちいずれか大きい額とします。為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第27項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。

CFD-Metalsの取引に必要な証拠金は、取引の額の5%以上の額で、証拠金の約20倍までの取引が可能です。 国内上場有価証券の売買等に当たっては、最大で約定代金の2.75%の手数料(消費税込み)、最低手数料は取引形態等により異なり最大で2,750円(消費税込み)をいただきます。国内上場有価証券等は、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等および有価証券の発行者等の信用状況(財務・経営状況を含む)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)があります。

取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

〈商号〉株式会社マネーパートナーズ(金融商品取引業者・商品先物取引業者)
〈金融商品取引業の登録番号〉関東財務局長(金商)第2028号
〈加入協会〉日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 日本商品先物取引協会

このページの先頭へ

FX(外為取引)・証券のマネパHOME > マーケット情報 > FXコラム > 為替大観 > 第332回 ~第2四半期は今年最後のドル高~