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第354回 ~嵐の前の静けさ~

2019年09月18日

マネーパートナーズからのお知らせ:筆者都合により、来週は休載とし、次回は、10月2日となります。


金融市場のセンチメントが変わってきたように見える。これまでならリスクオフ要因として考えられた出来事に対し、市場の反応が鈍いように見えるからである。例えば、週末に起こったサウジアラビア石油基地へのドローン攻撃。1か月くらい前であれば、中東情勢の不安定化の高まりで、その緊急性、規模からリスクオフ商品の上昇が一気に拡大しているはずだ。

確かに原油価格の急上昇は起こった。一時1バーレル65ドル近くまで上昇(WTI)した。しかし今日は59ドルも割れそうな水準まで低下し、その勢いは続いていない。金融市場への影響も一時的と言ってよい。サウジ側も産出量の早期回復予定を明らかにするなど、予想以上に早期に鎮静化したという背景もあるが、それだけであろうか。もちろん、先週ECB(欧州中央銀行)の再緩和で始まった中銀シリーズが、FRB,BOJと続くので、その発表待ちというところもある。

一方で、今日発表されるFOMCの金利変更見通しについても、変化がみられることも大きい。これまでは、利下げは確実で、むしろ、0.25%か0.50%か、という引き下げ幅の問題となっていた。それが、今日は、引き下げなし、という見通しが急上昇しているのである。シカゴの先物市場CMEが計算するFF金利見通しによれば、ほぼ1か月前(8/16)は、0.50%引き下げ予想が22.3%あり、0.25%引き下げ予想は77.7%で、現状維持(2.00-2.25%)はゼロであった。

それが、1週間前(9/11)は、0.50%引き下げ予想がゼロで、0.25%引き下げが87.7%で、現状維持も12.3%と浮上した。そして今日朝の段階では、現状維持が43.5%に増え、56.5%の0.25%引き下げと拮抗するようになってきた。米中の話し合い路線の高まり、米景気の早期のリセッション突入懸念が後退し、緊急な利下げの必要性が薄れてきたとの見方が台頭してきたからで、市場のセンチメントの変化を生み出し、FOMCの利下げ見通しに大きな変化をもたらしている。

また、リスク回避の時に買われすぎた債券(金利の低下)の売り戻し(金利の上昇)により、9/3には1.43%まで低下した米10年債金利が1.91%まで上昇(9/16)ことも利下げ可能性低下となって、ドル高円安をもたらしている。ただ、ユーロ、ポンド相場が上昇し、こちらはドル売り要因となっているが、ユーロはECB決定に対する材料出尽くしでのユーロ買いであり、ポンドに対しては、売られすぎの利食いのポジション調整と、その両者とも、底値を付けたとの見方がそろっていないことで、さらなるドル売りの勢いは、筆者には見受けられない。

さて、筆者の予想は、FOMCは0.25%の利下げでドル売り、日銀については現状維持予想で円高、とどちらも、ドル売り円買い要因となり、これまでのドル高の勢いは低下、である。1週間の予想レンジは、ドル円は、106.80~108.30円と予想。またユーロは先週と同じく、1.0950~1.1150、対円では118.00~120.50円と考えている。また英ポンド/ドルは合意なき離脱に対する混迷を背景に軟調となり、1.2250-1.2550と予想している。
(2019/9/18, 小池正一郎)

※当コラムは毎週水曜日の更新です(水曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 小池 正一郎(こいけしょういちろう)
    グローバルマーケット・アドバイザー。1969年日本長期信用銀行(現・新生銀行)入行後、資本市場部長、長銀証券常務などを歴任。1998年よりUBS銀行外国為替本部在日代表、シティバンク・プライベートバンクを経て、2006年より2015年6月までプリンシパリス.日本代表(国際金融政治情報コンサルティング会社、本部英国ロンドン)。外国為替コンサルタント、ファイナンシャル・プランナー(CFP(r)認定者)。ブログ執筆中(牛誰人のブログ・小池正一郎の世界経済大観)。新潟県出身(関川村ふるさと大使)。


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