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為替大観

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第361回 ~いつか、ドカンと!~

2019年11月13日

世界の広さを感じる昨今である。トランプ大統領のNYでの講演が注目され、何も目新しいことがないと言って、相場はなぎ状態、NYダウ平均は前日比0.00と珍しい終わり方、なんと5年以上ぶりということだ。しかし、それでいいのであろうか。米中問題にフォーカスを当てているだけでいいのか、という警戒心だ。ドル円は109円を挟んでもみ合いを続けている今、改めて市場を読む心構えを思い返してみた。

為替相場を追いかけているディーラー心理としては、ちょっとしたニュースでも「それ!ドル買いだ!」とか、「これはドル売りだ!」と、すぐ、相場に置き換えて身構えてしまう。特に日計りの売買をやる場合は、むしろこの瞬発力が重要だし、相場の動きを瞬時に捉え、方向を判断する力も必要だ。筆者にもこのような時期はあったので、為替市場へ向き合う立場が違えば、その目的によって行動を変えなければならないことは、重々承知している。

筆者は、1972年に「Once a Dealer」となってから、今日まで約47年、「Always the Dealer」であり、振り返ると、いっときも外国為替市場から目を離さずに過ごしてきた。銀行時代は、為替ディーラーとして直接、為替市場で売買してきたが、ディーラーから離れても、仕事上外国為替市場とは切っても切れない業務の連続であった、その思いがThe Dealerとなっている。

通常は、「once a dealer, always a dealer」 で、「一度為替ディーラーとなったら、いつも一瞬たりとも、気を抜かず、観察眼、勝負魂を忘れるな」という為替ディーラーの格言のような言葉だが、筆者は一般的な(a)でなく、小池流とでもいうものであろうか、自分なりのディーラー魂を示すために固有の意味の(the)とした。その心がけを言葉で表したのが「世界は地球儀の北極に立ってみろ!」である。

これは筆者が米国勤務の時に知り合った友人から教えられた言葉である。ヘッジファンドを主宰していて、ものすごく収益を上げていたので、その秘訣を聞いたときに教えてもらった言葉だ。新聞やテレビ、ネットでのニュースを見るときに、その場面を立体化して地球儀に置いてみろ!ということであった。世界を見渡すと、ある、ある! 平和な国は日本だけ、というようにも感じるほど、騒動や問題が山積である。

ブレグジットは12月12日の総選挙までの一休止で、米中貿易摩擦が一番の波乱材料であることに異存はない。トランプ大統領の一挙手一投足から目を離すわけにはいかない。しかし、将来の波乱の目にも感じていかなければなければならない。そのヒントが、「英エコノミスト誌(週刊)」にある。筆者は毎週自宅配送で読んでいる。もちろんWebでも知らせてくれるので、変動があればその事実や背景がタイムリーにわかる。

自分の好みや読みやすさに合わせて、どんな媒体でもいいだろうが、先の友人が進めてくれたのが、この「英エコノミスト」である。英語の小さいな字で構成されているので、とても全部を読めないが、表紙と中にある風刺画が、実にわかりやすい。これだけでも世界の注目ポイントが手に取るようにわかる。これが、筆者の市場を見るプロの目となった。(筆者の「牛誰人のブログ」の中で「プロを考える(1)~(7)」を参考にしていただければ幸いである。)

今週号の表紙は、フランスのマクロン大統領である。欧州、南米、アジアの問題点が細かく紹介されている。ドカン!となる兆しが詰まっているようだ。

今後2週間の予想は、ドル円は、107.50~109.50円。またユーロは、スペイン問題が重荷になり、対ドルで1.0900~1.1150、対円では118.00~120.50円と軟調推移と考えている。また英ポンド/ドルは、1.2750-1.2950と先週と同じレンジを予想している。
(2019/11/13, 小池正一郎)

※来週は、筆者都合により休載とし、次回は11月27日となります

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プロフィール

  • 著者近影 小池 正一郎(こいけしょういちろう)
    グローバルマーケット・アドバイザー。1969年日本長期信用銀行(現・新生銀行)入行後、資本市場部長、長銀証券常務などを歴任。1998年よりUBS銀行外国為替本部在日代表、シティバンク・プライベートバンクを経て、2006年より2015年6月までプリンシパリス.日本代表(国際金融政治情報コンサルティング会社、本部英国ロンドン)。外国為替コンサルタント、ファイナンシャル・プランナー(CFP(r)認定者)。ブログ執筆中(牛誰人のブログ・小池正一郎の世界経済大観)。新潟県出身(関川村ふるさと大使)。


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