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為替大観

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第464回 ~必要なドル高スピード調整~

2022年01月05日

あけまして おめでとう ございます。

2022年は5年ぶりの円安での幕開けとなった。個人的には、この勢いは予想外。ドル上昇の勢いが早すぎると見ている。しかし、ゼロから2022年をスタートした市場の勢いは無視できない。この動きに死角はないか、来週以降、ファンダメンタルズ、金融政策、テクニカル、政治、行動心理面で、それぞれ考えていきたい。

最初の話題は、毎年初に楽しみにしている、バイロンウイーン氏の10大びっくりニュース(the Ten Surprise)である。残念ながら2年続けて為替に関する予想はないが、ここは“ドルが強いのは当然なので、サプライズはない”と受け取っておきたい。昨年の結果は、筆者の判断では6勝1敗3分けと、ほぼぴたりと言ってよい。今年も大いに参考にしたい。

そうした中、金融市場関係で筆者が注目しているのは、「消費者物価は4.5%へ」、「FRBは4回利上げ、10年債は2.75%へ」、「インフレ圧力で株は調整売り、金は20%上昇(筆者の計算では2,200ドルへ、現在は1,800ドル前後)」である。特に金に対しては、筆者の考え方に近いもの(前週号に記載)であり、素直にうれしい。

ここで、今年に入ってからのドル円の動きを確認しておきたい。昨年末ドル円は114.94円で大引けを付けた後、新年は114.97円のドル高基調でスタート。3年前のようなフラッシュクラッシュは起こらなかったが、ドル買いの嵐が市場に吹き抜けた。ドルインデックス(DX)で見ると、バイデン政権は90.475で始まり、現在は96.180。2021年は大きくドル上昇となった。

ドル円は昨日(1/4)、116.35円まで一気に買われて、約5年ぶりのドル高値まで上昇(円は下落)した。しかし本日は116円挟みの展開が続いていたが、執筆時点(18:30)は116円割れでやや調整感が出ている。21日移動平均線(114.36円)とは約1.7%の乖離と、10月以来の大きな乖離幅となっており、ドルの急激な上昇スピードを考えると、一旦調整があってもおかしくないと考えているので、一気に117円、118円と進むことはないだろう。ただ、少し長い目で見ると、ここでドルが115円割れまで下落すれば、絶好の買い場になると考えている。

円は、ユーロ、ポンドに対しても下落、円独歩安という状態で、ドル全体(DX)でも96.18まで上昇、昨年来高値(96.938)に向かって歩を進めているように見える。その一つの要因は、FRBの金融政策である。先月のFOMCで、テーパリングの加速を決め、利上げを前倒しする可能性を表明した、このFRBのタカ派姿勢を年の初めに、市場は改めて認識した形だ。10年国債利回りは1.686%まで上昇、昨年末(1.512%)比、大きく上昇した。日本国債利回りが、今日は上昇の気配を見せているものの、日米金利差は拡大し、日米金融政策の差はゆるぎないとの判断で、ドル買いの勢いが加速したものだ。この勢いの最初の確認が、今週末の雇用統計である。現在のヘッドライン予想は、非農業部門雇用者数は+40万人(前月+21万人)、失業率は4.1%(前月と変わらず)である。

そして今日からの1週間は、ドル円は、ドル高のスピード調整の114.75~116.25円を予想。一方ユーロは、対ドルは1.1200~1.1350、対円では129.50~131.50円、英ポンドは1.3400~1.3600と予想する。

(2022/1/5, 小池正一郎)

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プロフィール

  • 著者近影 小池 正一郎(こいけしょういちろう)
    グローバルマーケット・アドバイザー。1969年日本長期信用銀行(現・新生銀行)入行後、資本市場部長、長銀証券常務などを歴任。1998年よりUBS銀行外国為替本部在日代表、シティバンク・プライベートバンクを経て、2006年より2015年6月までプリンシパリス.日本代表(国際金融政治情報コンサルティング会社、本部英国ロンドン)。外国為替コンサルタント、ファイナンシャル・プランナー(CFP(r)認定者)。ブログ執筆中(牛誰人のブログ・小池正一郎の世界経済大観)。新潟県出身(関川村ふるさと大使)。


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