FX・CFD・証券取引のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-

市場養生訓

最新の記事

第758回

2019年02月19日

 ドル人民元は直近で6.78水準だが、米中貿易戦争がエスカレートすれば7.0を超え、終息に向かえば6.0方向に近づく。こうした見方があり、最近の人民元の変動をすべて米中貿易戦争で説明する人がいる。ドル円では円が安全通貨/避難通貨の役割を市場で与えられているので、ドル円が下落すればリスクオフ、上昇すればリスクオンの動きと捉えられる。そしてそれに適合する出来事がピックアップされる。

 確かに為替の変動要因としては貿易動向、金利動向、リスクオンオフなどの要因は重要だ。

 しかし外為市場では毎日こうした要因が大きく変化しているわけではない。むしろそうでない日の方が多いだろう。それでもレートは変動する。それはなぜか。日々の為替の需要供給による。送金、輸出入、証券投資、M&Aなどから発生する為替の売買だ。これらの為替は、基本的に予定された日に実行する為替だ。その時の市場動向がどうであれ売買が行われる。商業的取引の裏付のある実需為替と呼ばれるものだ。

 一方投機為替がある。金利、リスクオンオフ、経常収支(貿易収支)、政治、などの動向を見通しながら、為替差益を狙う。チャートなどを利用するテクニカルな方法もある。

 70年代までの為替市場は実需為替中心だった。その後資本取引の自由化や実需以外の投機為替の解禁などが進み、為替市場は飛躍的に拡大していった。拡大の主因は投機為替だ。そして今や市場の9割以上は投機為替になった。

 つまり金利などの変動要因で投機為替が動くと、日々の為替需給の影響は吹き飛んだ。そうした中で為替と言えば投機為替、変動要因と言えば投機為替が重視する要因にシフトした。

 こうした変遷の中で為替の変動をいつも投機為替の要因で理解しようとする人がいても無理からぬことだ。だがそうなると実際は実需で動いている時には判断を誤る。実需で動いているときは外部から把握することは難しい。つまり為替の変動を毎日理解することは不可能なのだ。わからない時があって当然なのだ。いい加減な理由を見つけてきて分かったと思うのは失敗の基だ。

 わからない時に無理して売買する必要はない。「休むも相場」だ。


※当コラムは毎週火曜日の更新です(火曜日が祝日の場合は休載となります)。

このページの先頭へ

2019年02月19日
2019年02月12日
2019年02月05日
2019年01月29日
2019年01月22日

このページの先頭へ

プロフィール

  • 著者近影 小口 幸伸(おぐちゆきのぶ)
    1950年生まれ。通貨・国際投資アナリスト。 元ナショナルウェストミンスター銀行国際金融本部長。 横浜国立大学経済学部卒業後、シティバンク入社。変動相場制移行後間もなく為替ディーラーとして第一線で活躍。シティバンクのチーフディーラーとなる。その後ミッドランド銀行為替資金本部長を歴任。

コラム一覧

鈴木郁雄の実践トレーディング 外国為替古今東西 行天豊雄 外貨投資 転ばぬ先の智慧 田嶋智太郎
市場養生訓 小口幸伸
為替大観 小池正一郎
為替の話・トレンドを掴め! 木村佳子
武市のなぜなにFX 武市佳史

FX取引(外国為替証拠金取引)、商品CFD取引および証券取引に関するご注意

パートナーズFX、パートナーズFXnanoおよびCFD-Metalsは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格とには差額(スプレッド)があります。

取引手数料は無料です。ただしパートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの受渡取引に限り、1通貨単位あたり0.10円の手数料をいただきます。

パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの取引に必要な証拠金は、取引の額の4%以上の額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。法人コースの証拠金は、為替リスクを想定し通貨ペアごとに当社が定める額と、金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額のうちいずれか大きい額とします。為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第27項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。

CFD-Metalsの取引に必要な証拠金は、取引の額の5%以上の額で、証拠金の約20倍までの取引が可能です。 国内上場有価証券の売買等に当たっては、最大で約定代金の2.7%の手数料(消費税込み)、最低手数料は取引形態等により異なり最大で2,700円(消費税込み)をいただきます。国内上場有価証券等は、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等および有価証券の発行者等の信用状況(財務・経営状況を含む)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)があります。

取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

〈商号〉株式会社マネーパートナーズ(金融商品取引業者・商品先物取引業者)
〈金融商品取引業の登録番号〉関東財務局長(金商)第2028号
〈加入協会〉日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 日本商品先物取引協会

このページの先頭へ

FX(外為取引)・証券のマネパHOME > マーケット情報 > FXコラム > 市場養生訓 > 小口幸伸コラム『市場養生訓』